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昨日はそのうち眠ってしまって、時間がきた。
母も、晶も来てくれている。
僕は入院服を着せられて、小部屋に連れ込まれる。
向かいの部屋の壁ガラスから中の様子は見えていた
いよいよ、どちらかが 死 ぬ。
死にたくない、もっと話したい。
頭の中はそればかりで、震えていた。
でも、不安に思っているのは母と晶も、
きっと一緒だ。
僕が、覚悟を決めなきゃ。そして呟く。
『 さようなら、今日死ぬどちらかの僕 。』
どうやら、全て成功して終わったらしい。
頭の中が、すっきりしている。
ガラス越しの部屋の向こうには、母と晶。
少し部屋の中を見回して、感じる喪失感。
でも、あまり悲しくなかった。
僕は笑って、心臓の上に手を当てて呟く。
『 成功したよ、ありがとう。』
後書き・設定
緋翠
身長:160
体重:59
年齢:高校生
晶
身長:167
体重:64
年齢:緋翠と同い歳
母
身長:158
体重:54
年齢:45
題名の 君
突然現れたもう1人の人格の方の緋翠。治療を進めれば進めるほど、いずれ死んでしまう存在の僕。
最後までお読み頂き有難う御座いました。