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もう書き方がうますぎる……!
深夜の舞踏会。
ガラスの靴を片手に、君は人知れず舞い降りた。
誰にも気づかれないように、でも心の奥では誰かに見つけてほしいと願っていた。
彼は君の存在に気づいた。
静かに笑うその瞬間、世界が二人だけのものになった気がした。
「君の名前は?」
でも言葉は届かない。舞踏会の鐘が鳴り、君は夜の霧に消えた。
ただ、残されたガラスの靴だけが、儚く彼の指先で震えていた。
朝になれば、彼は靴を手に街を駆ける。
でも君はもう、月影の中にいる――触れられない、だけど忘れられない存在として。