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ねぇやめてって、泣かせないでよぉ、まじで今泣いてんだって、(マジで泣いてる)
え?( 頭の理解追い付いてないやつ←
菊さん…(´;ω;`)続き楽しみにしてます!
『 この度は誠に申し訳ございません 。』
日本からメールが来て皆驚いたのか誰も返信を送らなかった。
だって、そこには
『 今日から日本になります 。元 東京 です 。
まだまだ未熟ものですが 、
宜しくお願いします 。』
初めは何を言っているのか分からなかった。
何度も読み直した。けど、やっぱり間違いない。
日本は居なくなったんだ。
『 どういうことだい? 』
初めに返信を送ったのはアメリカだった。
みんなそれに続いて「何言っているの?」
「どういうこと?」「説明してくれないか?」
「本田は?菊はどこ?」
など 、パニックを起こしたようにメールが溢れた。
「 本田菊は 日本 を辞め 、
東京に成りました。僕と本田菊さんは入れ替わったのです。」
『何を言い出すんだい?君は。滅茶苦茶だよ、』
「いつも滅茶苦茶なことばかり彼に押付けている方に言われたくありませんね。」
アメリカの言葉をまた日本らしくない返答で返した。
こんなの日本じゃない。
日本は彼なんだ。俺らだってもう国としてやっている、
もう変わらない。変わることは出来ない。
都道府県なんかに今更なれるわけが無い。
もう決まっていることなんだ。逆らえない。
『 日本はどこだい? 』
「 分かりません。半年前に出ていきましたので、
探しているのですが 、
見つからず 、報告書のみが部屋に残されていて、
大阪さんは本田さんを探す日々で帰ってきていません。
メールのみが彼の生存確認が取れる状態で。」
『俺らも探すべ。』
ノルウェーが珍しくメールを送るとその意見を踏み潰すかのように
「 却下で。 今現在探し中ですゆえ、
変に動かれてしまえば彼がどう動くかが分からなくてですね。」
「お前言ってること滅茶苦茶やで?」
スペインがいつもとは違う文章で返した。彼は怒っているのだろうな。
「 何故ですか? 計画性を持って行えば不可能なことも見えてくるでしょう?」
『 うぬ 、東京じゃねぇだろ? 』
オランダのその言葉が最後のメールとなった。
ややこしくなったもんだな。
俺らは当たり前のように日本に飛び立った。
「菊 、本当に帰らなくていいの?」
「 …… えぇ。良いのです。」
また今日も海を見てる。海が綺麗と呟いているが、
菊の家から見る海も綺麗でしょ?と脳内で話しかけた。
伝わるわけもないのにね。
「 菊 、 国の皆も菊の家の人も心配してるよ?
何かあったなら話くらいは(」
「パラオくん 。」
彼のしんとした声に何も言えなくなった。
「 … 邪魔でしたら出ていきますから、
遠慮なく言ってください 。」
彼の笑顔は、空元気。あの時もそうだったね。
「 菊 。僕は来てくれて嬉しいよ。
ここにいたければ居たいだけいればいいよ。
なんなら、ずっとここにいてもいいくらいだよ。
でも、周りの人に迷惑をかけちゃダメだって言ったのは、
菊でしょ ???
ねぇ、言ってよ。何があったの?僕にちゃんと言って。
何かあったからここに来たんでしょ?
信用してよ。僕と君は親友でしょ? 」
「 パラオくん … 」
死んだような目をした君を久しぶりに見たよ。
その顔を僕は知ってる。戦後の君のお見舞いを行った時の顔にそっくりだ。
この世の終わりのような目をしてる。
僕はその顔が怖かった。それでも君は好きだよ。
君は僕を助けてくれたから。
日本は深呼吸をして全て話してくれた。
話を進めて行けば行くほど、彼は泣き出した。
涙が止まらなくなって言った。
日本が泣いてる顔を見ると僕も辛くなって泣いてしまった。
話終えると彼はすみませんと謝ってきたので、
抱き締めてやると菊は貴方の元に来てよかった。と呟いて気を失った。
気を失った彼を自宅へ連れ帰り、寝床で寝かせた。
「 菊 、僕を救ってくれたように、
僕も君を救うよ 。僕は味方だからね 。」
そう彼に囁き、サラサラとした髪を撫でてやるも
彼は死んだように眠っていた。
死体に触れているようだ。
「菊さん !!!!」
「 菊さん!!!! どこや!?!? 」
「 なぁ 、ごめんなさい 、!!!
出てきてや 、お願いやから!!!!
菊さん !!!! 日本はん!!! 」
木々をかき分け、日本中を探し回った 。
他の都道府県も必死に探していた。
国外に飛ぶとは思えなくて 、国内中を探し回り続けた。
体が木々で切られ、転びまくって、泥まみれ 、
飯も、風呂もまともに入れずに 。
「菊さん !!!!! なぁぁって!!!!!
頼むからもう出てきて 、、、
ごめんなさい 、ごめんなさい 、」
ニュースにもなって、国民の各で探している奴らもおった。
なぜ居なくなったのか国民は何も知らへんし、
俺以外の都道府県が知る訳もなかった 。