なんだかんだあって色々楽しい一日かもしれなかった。
そんなことない出来事かもしれないし、そんなことないかもしれない、だけど、それでも一二三をちゃんと見れた日だと思った。
『帰ったら何する?どっぽー』
『寝たい』
『いつもと変わんねーじゃん』
そしてあははと笑う一二三は光って見えた。さすがシンジュクNo.1ホストなだけあるな、とまた改めて思えた。
(こんなこと中王区に感謝するなんて……変だな)
だってこの変なマイクを創り出して今のこの現状を生み出して、新しい世界を作って時代を作って……
『一二三……』
『ん?なーに?』
『いつも、ありがとな』
『はっ、なに急に!!』
不意をつかれたと言わんばかりに顔を赤く染めてバッと一二三はその顔を腕で隠した。
『言えるうちに言っとかないとな』
『別に今じゃなくてもいいだろー?』
『中王区のおかげで、みたいになるしな』
『分かってんじゃん!』
そういうも身近な人だとつい言い忘れてしまう。だからこそ言えるうちに言っておかないといつか絶対後悔する。
そう心で思った。
✩.*˚✩.*˚✩.*˚
『という話を作ってみたんですがどうですか?』
と、聞かれる。だが正直どうでもいいし仕事をしてもらいたい、と心で思う。
きっと今は顔が虚無感溢れているだろう。
『無花果さん?』
『………………』
東方天乙統女はボーイズラブが好きないわゆる腐女子なのである。
『いやぁ、私が漫画を描こうとするとすごいことになってしまうので文章力をつけてみて……無花果さん?』
『………………』
ℯ𝓃𝒹
コメント
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人生一度きりだからな まさにそれ