警察「ちょっとちょっと!!そこにお兄さん」
ピピピッとホイッスルの短い音を聞いた後、僕はそう言われた
小雨が振り始めた夕暮れどき、学校の帰りで、自転車で走らせてた僕
濡れたくないし、早く帰りたかったけど、渋々ブレーキをかけて、その場に止まる
その後心の中で、悪態をつきながら何食わぬ顔で声のした方を向く
声の主は僕の後ろから歩いてきて僕の自転車の後輪に手を置いた
警察「駄目でしょ、運転中にイヤホンをしたら」
やっぱりそれだよな、、こんなことで呼び止められるなんて最悪だ
僕「でも片耳外してるんで」
警察「それでも駄目だよ。それに自転車にライト付けてないよね?危険だよ」
僕「はあすみません」
警察「きっぷだすから、住所と名前生年月日教えて」
そう言われて質問に答えた
警察「ふんふん17歳、高校生。学生証はある?ああ、東高ね。あそこは、坂の上にあるから大変でしょう」
僕「ええ、まあ」
その男は僕の情報を手帳にメモしながら話してくる
学校に電話されるとかされるのかな。めんどくさいな
警察「若いから大丈夫だと思うかもしれないけど、その慢心が思わぬ事故を呼び起こすこともあるからね。ちゃんとルールを守ってください」
僕「はい、すみませんでした」
やっと解放してもらえそうだ
警察「次は、気をつけてね。僕が警察だったら危ないところだったよ」
僕の背中にそう声をかけてる男を後にして、僕は帰り道を急いだ
100m進んだところでイヤホンを取り出して耳に付けながら帰った
解説
最後の警察が「僕が警察だったら危ないところだったよ」って文なんか、おかしくない?警察じゃないみたい、、
でもなんで、交通違反を取締してるのかな?
そんな正体不明の男に住所と名前知られて大丈夫かな?