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短編

第1話 - ︎ ︎ ︎ ︎ ︎ ︎ ︎ ︎ ︎ ︎ ︎ ︎ ︎ ︎ ︎ ︎ ︎ ︎

2,160

2023年12月14日

#︎ ︎ ︎ ︎ ︎ ︎ ︎ ︎ ︎ ︎ ︎ ︎ ︎

︎ ︎ ︎ ︎ ︎

「恋の音ズレ」

‘

真夜中1時くらい、俺は自室で作曲に没頭していた。

暗い部屋の中、缶ビールを片手に、ひたすら

音符を書いては弾いての繰り返し。

テレビから漏れる光が、部屋を照らしていて、

その光を頼りに、俺は書き進めていた。

すると、急に

「ピーンポーン」

という音が聞こえてきて

一瞬、こんな夜中に誰だ？と

思ったが

俺はその場を離れて

玄関に向かった。

玄関のドアの丸い小さい窓から

外を覗いたら、多分俺より10cmくらい身長が

低い女性が1人でぽつんと立って

ずっと俺が出るのを待っているっぽい。

そのことを理解した瞬間、

俺はすぐさま

ドアを開けると同時に、

「どうしましたか？」

と女性に声をかけた。

“

仕事終わり。

唯一の癒しの家に帰り、玄関のドアを開け

体の力が ’ ほ、 ‘ と抜けるのが分かった。

地味にヒールが高く、靴底が足の先に

擦れて痛い。

ピシと、しっかり決め込んで私には

少しきついスーツ。

上司のストレスの捌け口として

怒られ続けられた1日も終わる。

「はぁ” 〜〜〜〜〜ッ、！！！｣

｢つっかれたーーー、、」

早くお風呂に入って寝ちゃいたい、

そんなことを考えながら靴を脱いで

ただ暗い部屋の方へ足を進めた。

パチ、と電気をつけて

部屋を見渡す。

メイク道具が机の上に

散らばっていたり、

服が部屋中に散乱していたりで

私の理想の ’ 一人暮らし ‘ とは全くかけ離れてる。

とりあえず、軽く服をたたんで

置いとこうと思ってたけど、

その前にコンビニで買ったお弁当を

レンチンしなきゃ、

＿＿…チンｯ

静かな部屋に、ただただ

耳障りな高い音が響いた。

私はすぐにキッチンの方に向かい、

電子レンジの取っ手を自分の方にひっぱった。

するとブワッと

お惣菜の匂いが顔の前いっぱい広がって、

もうなんかお弁当って感じ。

お腹も空いてるし

さっさと食べちゃおう。

「ご馳走様でした」

そう一言言って、

キッチンの方へ向かう。

やっぱコンビニ最強すぎる。

がち一生着いてく、！！！

そんなことを思いながら

キッチンの周りを見渡してみると、

乾いたお弁当のプラスチック容器が

2,3個。

そういえば最近夜ご飯買ってばっかだったっけ。

「 …、」

「 …そろそろ自炊しなきゃなあ、」

夜ご飯もお風呂も歯磨きも終わらせて

ただただスマホをいじる。

私にとってこれは至福の時間だ。

友達とメッセージを送りあったり、

動画配信アプリで動画を見たり….。

そんなこんなでもう夜中の1時ちょっと前

くらいになってしまった。

もう遅いし寝よう

なんて思ってたら、隣人の部屋から

寝ようとしたら寝れない音量の

何かが聞こえてきた。

何これ、ギター、、？

でもアナウンサーみたいな人が喋っているような

音も聞こえてくる気がする。

..そういえば最近引っ越してきたとか

大家さんが言ってたような、

え、これって注意した方がいい系、、、？

でもでも、ガラ悪い人で逆ギレされたら

たまったもんじゃないし、！

んーーーーーー、、でも注意しても

まぁ悪いことないしなぁ、、、

やばいやばい、来ちゃったよ

苗字のとこには

「松田」

と書かれていて、まぁ他は

うちのところと変わらないかな

インターホンのところに

手を伸ばす。

いざ押すとなると、

人差し指の先がプルプル震える。

でも、私の中にある勇気を最大限振り絞って

インターホンのボタンを押した。

すると、ドアが開いて、私より多分

10cm身長が高いくらいの男性が出てきた。

「どうしましたか？」

と、頭にはてなマークを浮かべてるように

松田さんは訪ねてきた。

そういえばなんて注意しようか全く考えてなかった、。

わたしは眠たくて回らない頭を使って、何て言おうか

考える。

「…あの、….初めまして、！お隣に住んでいる

佐々木という者なんですけれども、─────」

“

、どうやら佐々木さんという女性は

音がうるさくて寝れなかったらしい。

「ごめんなさい、気をつけますね。」

俺がそう言うと、

「..ありがとうございます、！」

と、分かりやすく表情をパッとさせた。

「じゃあ、おやすみなさい..！」

「おやすみなさい。」

そういって、

ドアを閉めた。

そういえば..下の名前聞いて無かった。

けど、小動物みたいに小さくて

表情豊かな女性だったな。とさっきの光景を

脳内に流す。

「…、」

何故かテレビの音が小さく聞こえて、

逆に心做しか心音が大きく感じる気もする。

…だが、この感情が何なのか俺はまだ

知る由もないみたいだ。

fin.

今まで書いた小説で1番小説っぽい小説かも☺️☺️

p.s : 小説の題名は松田くんは音楽関係で働いているから

音ズレと訪れをかけた感じです。あと松田くんは音楽関係

1本だったから女の子なんて見る気無かったの！！だから

そこも音ズレみたいな感じです。意味わかんなくて変だったら

ごめんなさい

あと長いのにお疲れ様でした！

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