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なんということなんだ。これから私は、リューヤに生存確認をされるのか……?それは困るから、何とかして安心させなきゃ!!
シオン「とりあえず、明日は学校行かなきゃ。」
遺品の整理、色んなことの手続きや、気持ちが追いつけなくて、とても学校に行く気にはなれず、ずっと休んでいた。でも、リューヤと会って、話したことで少し落ち着いてきた。
シオン「もう10時……。寝よう……。ご飯食べてないけど…。」
リューヤに、”ちゃんとご飯食え”って言われてるけど、食欲がないから食べない。だから、食べずに寝る事にした。
朝6時30分。私はその時間に起きた。1時間半後には、リューヤが私の”生存確認”しに来るから、それまでには準備を終わらせないと。
シオン「あー、朝ごはんいらないっ!」
制服に着替え、歯磨きもして、髪も整えた。カバンの中もチェックして、忘れ物もない。これで準備万端。
7時50分。まだ時間はあった。まあ、朝ごはんを食べる手間がないから、いつもより、早いのだろう。
シオン「……。」
シーンとしてる家。本当なら、私含め、6人もいて、朝から賑わう。7個下の妹と10個下の弟がうるさいだけだけどね。それから、2個上の兄と一緒に、神坂ノ宮中高一貫校、略して、神坂高に登校する。
シオン「寂しいな……。」
と思った時、インターホンがなった。リューヤだ。
リューヤ「シオン、おはよう!生きてるか!」
数時間ぶりの癖のあるリューヤ。
シオン「おはよu…。」
プライベートが出てきた!違うそうじゃない。正しくは…、
シオン「おはようございます。リューヤ先輩。私は生きてます。」
これが正解だ。ちゃんと敬語も先輩もつけた。大丈夫。リューヤはなんとも言わないはず…。
リューヤ「だから、敬語と先輩呼びは──、ちげーわ!シオンが合ってた。」
シオン「寝ぼけてます?起きてますかぁ?」
リューヤ「起きてるわ!」
少しリューヤをからかってみた。朝から元気で羨ましい。私もいつか、こうなれたらないいな。
シオン「学校、行きましょう。」
そう言って、私たちは歩き出す。
リューヤ「そーいえば、お前、ちゃんと飯食ったか?」
ま、まずい。昨日の晩から食べてないなんて言ったら、リューヤが怒っちゃう!どう言って乗り切ろう?!ピンチ!