wki side
翌朝。太陽の光で目が覚めると、mtkのベットの上にいて、身体はきれいに拭かれていた。
「え、あれ…そうだ俺、昨日…」
酒は入っていなかったので、昨日のことは鮮明に覚えている。結局あの後、3回戦くらい致したはずだ。
「mtk……」
俺はmtkのあの苦しそうな顔が忘れられなかった。誰にも言えずに、ずっと我慢していたのだろうか。
すると、コンコンと弱々しいノックの音が聞こえた。恐る恐るmtkが寝室に入ってくる。
「あの、wki…大丈夫? ごめんね昨日…」
「大丈夫だけど……何で?どうしたの急に」
俺の知ってるmtkは、後先考えずに突っ走るような奴じゃない。昨日の行動にも、きっと何か理由があるはずだと思った。
「……聞いてくれる、?」
「うん、聞くよ。mtkのこと信じてるから」
そしてmtkはぽつりぽつりと話し始めた。
曲を作ってる最中に性欲が収まらないこと。
ここ1年は特に忙しくてひどくなったこと。
今までは自分で慰めてたけれど、最近は誰かを襲いたい衝動に耐えられなくなったこと。
ずっと我慢して辛かったことを涙ながらに話してくれた。
「mtk、辛かったね。よく耐えたよ」
「うん…こんな事、誰にも言えなくて…ッ…」
「そうだよね…」
誰にも言えなくて当然だ。バンドのフロントマンで作詞作曲家である人が、性欲を抑えられないなんて。
「wki…俺、こんなだから…もう曲書けない…」
「え…ダメだよmtk、それだけは絶対ダメ!」
「でもッ…無理じゃんっ…」
「また抑えられなくなったら、俺呼んでいいから」
「……え?」
俺は正直、mtkと体を重ねることは嫌じゃない。むしろmtkの為なら、性欲処理の道具として使ってくれて構わなかった。
「だから曲は書き続けて、絶対」
「……ッ分かった…」
___
それから制作期間になると度々mtkに呼ばれ、体を重ねるようになった。俺はmtkが曲を書き続けてくれれば、それで良かった。
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