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これは、主がただただ死ネタを書いてみたくて書いたてきとうな作品です〜
今日を持って僕は…
名探偵は
江戸川乱歩は
この世を去る
「今日はいい自殺日和だ 」
何となく、大宰のような発言をしてみる。
「青く晴れた空」
外は曇っていて、台風の影響で大雨が降っていた
「ちぎれちぎれにある白い雲」
どこまでも続いている黒い雷雲
きっと周りの人は何を言っているか分からないだろう。
僕は、満面の笑みを浮かべた。
とても下がった口角と、光のない目が僕の顔の上にあった。
止めてくれる人はいない。人気のない橋の上。気持ちも体も軽かった。濡れている衣服は重く、僕の体にまとわりついた。
ここまでの文章は全て矛盾しているかもしれないが、僕には両方の感覚があった。
足を滑らせた。
体が重いためか、すぐに落ちていく。
生まれて初めて走馬灯を見た。
地面に当たるまでが、長く感じた。
生まれてからは、口を開き事実を言ったら殴られた。みな、親に守られる。親は死んだ。
死ぬ間際なのに、酷い思い出ばかりが頭をよぎった。
社長。
僕、死ぬのが怖かったんだ。
生きるのも、辛いんだ。
でも思いとは反して体は落ちていく。
死ぬ前に、一つだけ願いが叶うなら…
願いが叶うなら、
大宰に会いたい。
与謝野さんに会いたい。
国木田に会いたい。
谷崎君に会いたい。
なおみちゃんに会いたい。
賢治君に会いたい。
敦に会いたい。
鏡花ちゃんに会いたい。
社長に、会いたい。
後日、紅く染った名探偵が、橋の下で発見された。