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バザーを後にして、一度ダンジョンから出る。
待ち合わせは外の探索者施設なのだ。
探索者施設の二階、会議室のようなところを借りているらしいので奥に進む。施設自体はあんまりにぎわってなさそう。
職員らしき人はバタバタと忙しそうだが。
階段を上ろうとしていると、今回誘ってくれた村上さんとばったり会った。
「おお、お久しぶりです!今日は本当にありがとう。まだ来てない人もいるけど、上で集まってるからもう少し待ってて。」
「お久しぶりです。こちらこそ、誘っていただいてありがとうございます。」
「いやいや、本当に来てくれて助かったよ。遠距離持ちってなかなかいないからね。正直断られたらってヒヤヒヤしてた。」
軽く挨拶を済ませて、今回の臨時パーティーのメンバーが集まっている会議室に入る。
「こんにちはー」
部屋に入ると
はちきれんばかりの筋肉をした巨漢と、その話を暑苦しそうに避けている高校生ぐらいの男の子。
剣を持った女の子と魔女のような大きな帽子をかぶった女の子が、お互いの装備を見せ合っている。
うーん、なんともキャラの濃い。まあ、八割がたあの筋肉マッチョのせいなんだが。
「あ!お久しぶりです!」
声をかけてきた剣の女の子は、前回もフィールドダンジョンであった、【握力の指輪】をつけていた女の子だ。
お互いに軽く挨拶をし、初対面の三人とも挨拶を交わす。
さて、今回のフィールドダンジョン、探索をするにあたって、
臨時パーティーとしての「休憩ポイントの設置」という目標とはまた別に、個人的な目的もある。
周囲のレベル・実力の確認だ。
これはステータス的な「Lv」にとどまらず、武器・装備の充実や質、ダンジョンに関する知識なども含まれる。
個人的には、一部を除いて
ステータスやスキルなどは周囲との差はあまりないのではないかと考えている。
逆に、装備面では私に大きなアドバンテージがあるだろう。バザーの様子を見て確信した。
と言っても、私のように「ため込んでいる」人間もいるにはいるだろうが。
「ダンジョンに関する知識」という面では、私の場合「劣っている」というより「偏っている」可能性が高いだろう。
これは、自分がスケルトンダンジョン一つの攻略に付きっきりだったことや、ずっとソロでの攻略だったことが原因だ。
ダンジョン文明や一部の魔法理論については、資料を「根こそぎ・独り占め」したおかげで、周りと比べてもかなり詳しいはずだが、
基本的な動物系魔物に対する対処などには自信がない。
そうこう考えを巡らせているうちに、最後の二名が会議室に入った。
若干くたびれ気味の村上さんと、いかにもフィールドワークといった格好をした眼鏡の女性。
これでメンバーが揃ったようなので、改めてそれぞれ自己紹介。
「今回はお集まりいただきありがとうございます。村上です。
一応、今回の臨時パーティーのリーダーを務めさせていただきます。武器は剣を使います。よろしくお願いします。」
眼鏡の女性が続く。
「道中の荷物持ちと休憩ポイントの設営指示を行います、松田です。一応剣を持っていますが、戦いはからっきしなので皆さんよろしくお願いします。」
どうやらこの二人が、今回のメインになって進めるようだ。
続いて、さっきから存在感のすごい巨漢が口を開く。
「どうも!浅野です!武器は斧、それとこの筋肉!一応盾もあるから危なくなったら俺の後ろに隠れていいぞ!!むん!!」
いや、モストマスキュラーされても。
そういえば、この人見たことあるな。たしか炊事場でずっと肉を焼いてた名物おっさんだ。
「こんな感じですけど、浅野さんは多分一番強いから頼りにさせてもらいます。」
うーん癖が強い。
浅野さんに絡まれていた高校生ぐらいの男の子
「金田です。武器は剣を使っています。よろしくお願いします」
自己紹介か。みんな剣とか持ってるし、今回はがっつり後衛でいいのかな?
「渡辺です。武器は弓を使っています。よろしくお願いします。」
「吉野さくらです!武器は剣を使ってます。あと、格闘もちょっといけます。よろしくお願いします!」
格闘か、ちょっと意外だ。あの指輪とかしたまま殴るのだろうか?痛そう。
最後に魔女帽子の子
「ミリーという。魔法使い。属性は土。よろしく。」
これまた癖の強い。帽子から覗くのはどう考えても純日本人といった顔立ちだが。
素でマッチョマンの浅野さんとは違って、こちらはロールプレイといった感じがする。
だが、装備から予想はしていたが魔法か...これは良いものが見られそうだ。
**********
「現場についてからも説明しますが、今のうちに本日やることの大まかな説明をします。」
どうやら眼鏡の松田さんが進行を務めるようだ。
「今回の目標はダンジョン二層目での休憩ポイントの確保です。まず一番最初に場所の整備を行いたいと思います。
具体的には川辺の森の木を一部切り倒します。伐採のための道具は浅野さんがインベントリを使えるそうなので、運搬をお願いしています。」
「あ!すいません私、一昨日インベントリ使えるようになりました!」
「すみません。私も先日使えるようになりました。」
吉野さんと村上さんもインベントリを使えるようだ。これなら隠さなくて大丈夫そうだな。
「すみません、私もインベントリ使えます。」
「えぇっ、インベントリ持ちが四人も?!じゃあ私の荷物持ちって役割は?!じゃなくて、じゃあちょっと計画変更!」
インベントリがあると、やれることが一気に増える。
「とりあえず!行きは特に変更なしで!でも自分が拾ったドロップ品とかは覚えておいてください、後で分配するので!」
「はーい」
「で、特に問題はないと思うんですけど、一層目の間は遠距離組は温存で。その間は近接組が頑張ってください。」
「了解!!!」
「遠距離の二人は、二層目に入ったら、近接組が届かない木の上の魔物とか飛んでるやつをメインでお願いします。」
「承知」「わかりました」
「隊列はとりあえず、浅野さんを先頭で剣士二人がその次。その後ろに非戦闘員の私。その後ろに遠距離二人。最後尾は村上さんにお願いします」
「わかりました。しかし、こう見るとやっぱりバランスがちょっと微妙ですよね。できれば槍使いの人とかが中距離担当として欲しかったんですけど...」
「ここのダンジョン槍使いが少ないからね~」
「普通はわりと使いやすい武器のはずなんですけど...」
「とりあえず!あとはダンジョン内で臨機応変にやりましょう。安全第一で!二層目で危ないと思ったらすぐに川を越えて戻れるので、焦らずやりましょう!」
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ついに主人公の名前公開??
コメント
1件
うわあ、新メンバーめっちゃ個性派そろいだね🤍 浅野さんの筋肉アピール強すぎて笑っちゃったし、ミリーちゃんの土属性魔法使いロールプレイかわいい〜 でもインベントリ4人もいるのは心強いね! 主人公が周りとの実力差を冷静に分析してるところ、好きだな。自分の偏りをちゃんと自覚してるのが大人っぽい 最後の「名前公開??」ってのが気になる…次回が待ち遠しいよ🥀