微ぐろ表現有.
「 も 、 もとき っ 、 !? 」
wki side.
部屋に 警報音が鳴り響いている 。
強い揺れに警戒してください 、 と 。
その前に 、 元貴が 青ざめた顔をしていたことが 少し 気になっていた 。
それを考えている暇もなく 、 瞬時に 激しい揺れが 俺たち を襲う 。
「 もとき 、 机の下に隠れろ っ ! 」
ベッドから 飛び降り 、 すぐ 机の下に 避難する 。
「 ん 、 ぅん っ 」
それは 、 今まで生きてきた中で 経験したことのない 揺れだった 。
これはただ事じゃ なぃな 、 と思っていた 。 その時だった _
「 もとき 、 危ない っ 、! 」
そう俺が気づいて 大声を出した時は 遅かった 。
宿の上の柱が 、 元貴 の後頭部に 落ちていた 。
「 もとき 、 もとき … 、 !? 」
その光景には 、 ただただ 絶句するしかなかった 。
あまりにも 目を瞑りたくなる 悲惨な 姿だった 。
揺れが止まったのを確認し 、 すぐさま 俺は元貴 の方へ向かう 。
「 もとき 、 だぃじょ ~ ぶか !? 」
「 ゎ 、 かぃ っ … 、 」
そう弱々しい声で返事をする 。
だんだん 元貴の瞼が 閉じていく 。
「 だめ 、 元貴 まって ! 」
俺は大声を出し 、 持ち運べるわけもない 元貴の上の柱に 手を伸ばす 。
「 ゎかぃ っ 」
「 なに ? 」
そう振り向いた瞬間 、 元貴は 目を閉じた 。
この言葉が 、 俺の聞いた最期の 元貴の声で 、 最期の 元貴が呼んだ 俺の名前だなんて 、 思わなかった 。
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