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瑠奈(るな)
3,552
第35話「地下施設」
夜の街。
四人は人気のない路地を歩いていた。
遠くでパトカーのサイレンが鳴っている。
駆人の手には、兄のメモ。
そこに書かれていた住所。
莉々が言う。
「ここから車で三十分くらい?」
No.05が小さく頷く。
「港の近く」
男が驚く。
「港?」
No.05は答える。
「倉庫街」
「人が少ないのよ」
駆人はメモを見つめたまま言う。
「兄ちゃんは」
少し間。
「そこに証拠を残したの、」
莉々が静かに言う。
「多分そうかな」
男が聞く。
「でも警察がスポンサーなら」
「もう見つかってるんじゃ」
No.05が首を振る。
「それはない」
駆人が見る。
「どうして」
No.05は少し考えてから言った。
「地下施設は」
「研究者しか知らない」
男が眉をひそめる。
「博士は?」
「知らない」
三人が驚く。
No.05は続ける。
「博士は途中から来た人間」
「本当の研究者は別に居るはず」
駆人の胸がざわつく。
つまり――
まだ黒幕がいる。
倉庫街。
古い建物が並んでいる。
夜は人がいない。
風だけが吹いていた。
四人は一つの倉庫の前で止まる。
番号。
17
メモと同じ。
駆人が言う。
「ここだ」
扉は錆びている。
しかし鍵はかかっていない。
ゆっくり開く。
中は暗い。
懐中電灯の光が床を照らす。
倉庫の奥。
コンクリートの床。
そこに――
鉄の扉。
男が小さく言う。
「地下…」
No.05が扉を調べる。
数字キー。
古い電子ロック。
莉々が言う。
「暗証番号」
駆人はメモを思い出す。
兄の誕生日。
数字を入力する。
ピッ
機械音。
ロックが外れる。
鉄の扉がゆっくり開く。
地下へ続く階段。
冷たい空気が流れてくる。
四人は降りていく。
地下施設。
長い廊下。
壁には古い研究室の扉。
電気はまだ生きていた。
男が呟く。
「……本当にある」
駆人の胸が重くなる。
兄はここに来ていた。
そして。
命を落とした。
廊下の奥。
一つだけ電気がついている部屋。
ドアが開いている。
四人が近づく。
部屋の中。
机。
モニター。
そして――
一人の男。
椅子に座っていた。
白髪。
年配の男。
ゆっくり振り向く。
男は静かに言った。
「来ると思っていた」
莉々の顔が凍る。
「……あなたは、」
男は微笑む。
「久しぶりだね」
駆人が聞く。
「誰だ」
男はゆっくり立ち上がる。
白衣。
研究者。
男は名乗った。
「私は」
少し間。
「この研究の責任者だ」
部屋が静まり返る。
男は続ける。
「君の兄は優秀だった」
駆人の心臓が強く鳴る。
男は机の上のファイルを見た。
「だが」
「好奇心が強すぎたんだ」
莉々の声が震える。
「……あなたが」
研究者は頷く。
「そう」
静かに言った。
「私が彼を殺した」
駆人の拳が震える。
ついに――
本当の黒幕が目の前にいる。
次は 最終回直前になります!多分!
兄が知ってしまった 研究の真実
なぜ子供たちを使ったのか
黒幕の目的
が全部知れます!
あと多分2話で完結ですね
コメント
2件

風邪引いてしまいました、、けど見てたらいつの間にか元気になっていましたー!最後まで見届けさせて頂きます( ̄^ ̄)ゞ