テラーノベル
アプリでサクサク楽しめる
(mrtn視点)
俺とkrhが友達兼協力者になったその日。
放課後、grgnとkrksに屋上へと呼び出された。
おそらく、krhからこのことを聞いたのだろう。
2人は訝しげに俺を見つめた。
grgn_なんで急にmrtnがこっち側に……?
krks_どういうつもりなの。
どういうつもり、ね。
俺はいつもみたいにヘラヘラと笑う。
mrtn_べっつにぃ〜?そんな細かいことどうでもいいじゃん。
grgn_mrtn。
grgnは瞬きもせず、俺を見続ける。
なんだよ、いつもみたいに来いよ。
調子狂うじゃん。
grgn_mrtnって大事なところ、いつも隠すよね。でも、俺、ちゃんとmrtnの気持ち知りたいよ。ちょけないで。
krksは頷く。
krks_別にmrtnを疑ってるわけじゃないから。ただ仲間だから知りたい。僕たち、lor軍団だろ。
なんでこいつらはこんなにも真面目ちゃんなんだよ。
ここでふざけたら俺がかっこ悪いじゃん。
しょうがねえな。
渋々、俺はそれを受け入れた。
mrtn_深い理由なんてない、ただ、krhが昔の俺と似てたから。
そう、あまりにも似ていたんだ。
2人は首を傾げる。
grgn_似てる?どゆこと?
……はあ。
俺は昔、lor軍団に入る前、ずっと迷走してた。
ただ、凄いやつになりたくて、この学校に来た。
自分は優秀な人間だと自負してた、この学校にいることが何よりもの証拠だと。
でも、違った、ここで俺はドベだった。
俺の上になんか、いくらでもいることを知った。
ひたむきにもっと頑張ればよかったんだ、自分はこんな所で留まる人間じゃないと。
なのに、俺は意味の分からない奴とつるんで、意味の分からない自分になっていた。
たくさんバカにされた。
この学校にお前はいらない、と。
優秀さが全てのこの学校で、俺の存在価値はもはやなかった。
そんな時、lor軍団に出会ったのだ。
lor軍団は、全員が輝きを放ち、注目を浴びていた。
そんな彼らは、俺の瞳に、誰よりもカッコよく写ったんだ。
特にlorはレベルが違った、圧倒的カリスマ性、知略、統率力。
俺にない全てを持っていた。
そこで、俺はlor軍団に入らなければ、と思ったんだ。
lorのように輝きたい。
俺は本当はもっと出来るやつなんだ。
そこからの俺の努力は凄まじかった。
“お前には無理だ”
“バカが夢を見るな”
知りもしない奴から散々言われた。
今になってわかる。
あの軽蔑が、俺を変えたんだ。
決して努力をやめるとこはなかった。
そんな時、神は俺に味方して、たまたまlor軍団のメンバー募集があった。
そして、俺は飛びついたのだ。
結果、俺とgrgnが選ばれた訳だが、あの時は本当に必死だった。
自分を認めさせたくて、自分の価値を示したくて。
そんな過去の自分をkrhと重ねてしまった。
krhは今、あの時の俺と同じ。
この最低から、今、這い上がろうとしている。
他の誰でもない、自分のために。
そんなkrhに心打たれてしまった。
あの真っ直ぐな瞳に惹かれてしまった。
でも、いちいちこんなこと言うのは面倒だし、何より小っ恥ずかしい。
俺はそれっぽく空を見上げる。
mrtn_ま、昔の俺も色々あったわけよ。
grgnとkrksは更に首を傾げる。
そして、grgnが、いや……、と声を出す。
grgn_krhとmrtn、似てなくない?だって、mrtnの方が性格悪いもん。
krks_ほんとにね。krhが可哀想。
……おい!てめぇら!!!
mrtn_性格じゃねえよ、境遇とか志とかが似てるなって思ったんだよ。 てか、krks、可哀想ってなんだ、可哀想って。
krks_あ、ごめん。つい。
この末っ子め……。
はあ、とため息をつく。
mrtn_まあ、そんだけだよ。
grgnはこちらを覗き込む。
grgn_……ほんとに?実は、mrtnもkrhのこと気になってたり?
体がビクッとした。
mrtn_んなわけねえだろ、俺のタイプは年上のお姉さんなんだから。
そう、そんなわけがない、そんなはずがない。
そう分かってるのに、何故か顔が熱い気がする。
あの輝いた瞳が忘れられない。
俺の反応を見て、2人は視線を交わした。
grgn_あーあ、またライバル増えたよ。どうする、krks。
krks_これはkrhに問題があるね、ちゃんとあとで注意しとこう、誑かしちゃダメって。
だから!!
mrtn_俺は誑かされてねえよ!
grgn_はいはい、そうですねー。
grgnの舐めた対応に思わず引っぱたきそうになる。
この空気を誤魔化すために大きめの咳払いをした。
mrtn_とにかく!今日から俺もお前らと同じ共犯者だ。ひとまず、krhの対策が終わるまで、lorにバレないように頑張ろう。
決意を込めて、拳を真ん中に突き出す。
grgnとkrksは少し笑い、同じく拳を突き出した。
grgn_いいね、共犯者。
krks_できるだけカバーし合おう。
コツンとお互いの拳がぶつかる。
初めて、心がひとつに重なったような気がした。
少しずつ変わっていく、lor軍団の形が。
それは俺が1番恐れていたこと。
でも、不思議と嫌な感じはしなかった。
コメント
2件

なるほどそんな過去が! ストーリー天才ですね✨️
264