イケメンはいけ好かない

「レモンちゅわ〜ん！♡」

「キモイな」

「あぁ”ん！？」

いつものメンバーで、いつもの時間に、いつもと少し違う紅茶を飲みながら、いつものシュークリームを食べる。

なんていい時間なのだろう…..こいつがいなければもっといい。

「まったく、貴様はいつも彼女彼女と、馬鹿なことばかり考えるな」

「うるせぇな！イケメンだからそんなこと言えんだよ！黙れシスコン！」

「シスコンたが、なんだ」

こいつ、毎回シスコンを自覚してやがるからまったくもって効きやしねぇ。

早く死なねぇかな、尊死で。

原因妹さんなら喜んで死ぬだろ、こいつ。

「はーあ、別にいいし、俺すぐ彼女つくってお前に自慢してやらぁ」

「…それはやめろ」

「あ？」

お？珍しく食いついた。

こいつ、まさか残念なイケメンだからモテねぇな？？

「はっ、俺に彼女が出来たらどーするよお前」

「…別に、別れさせる」

「いや、それはやめろ？？？」

ひでぇ、こいつひでぇ

「お前いくら残念なイケメンだからって八つ当たりに俺から彼女奪うはないだろ」

「違う、」

え？違うの？

え、八つ当たりじゃなかったらなんなんだよ

「お前には、俺がいるだろ」

「……へ、」

何こいつ、意味わかんねぇ。

確かに、数日前、俺はこいつに告られて、それを俺はOKしてしまった。

俺も、こいつが好きだったから。

でもやっぱり夢なのかとも思って、彼女欲しいとかほざいてたけど、え、何？

「…ヤキモチ？」

「っ、悪いか、チンピラの癖に///」

「わ、…ﾜﾙｸﾅｲﾃﾞｽ///」

…俺、やっぱりイケメン嫌いだわ

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[END]