はぁ…
綾川君に告白されて1晩が経った。
未だに心臓の激しい動きは止まない。
寝れば治ると思い、寝てみたが治らなかった。
「どうしよう…」
そんな、弱気な言葉を漏らすと、ガチャと洗面所のドアが開いた。
チラッと妹の華穂(かすみ)が顔を出した。
不思議なように顔を傾けて、
「何かあったの?」
と聞いてきた。
「ううん。何でもないよ!」
笑いながら、そう返すと。
「告白でもされたの?w」
と、ニヤッと笑いながら言った。
びっくりして頬が赤く染る。
「あれ〜?図星?」
どうして私の妹は、こういう時だけ勘が良いのか。
「まぁ!困ったら相談乗るよ!」
「ありがとう。」
そう言いながら洗面所を出て部屋へ行く。
部屋へ入ってぼんやりしながら着替える。
あと、20分で家を出る時間だ。
時間が近づく。
髪の毛を下側で2つに緩く結び、セーラー服の上にカーディガンを着て、身だしなみを整える。
鞄を持ち、上着を着て玄関に向かう。
靴を履いて、ドアを開ける。
「行ってきまーす!」
そうするとお母さんがパタパタとスリッパの音を立てて走ってきた。
「天音ちゃん!集金渡すの忘れてたわ!ごめんなさいね!」
そう言えば、今日集金日か。
「大丈夫だよ!ありがとう。
行ってくるね」
「行ってらっしゃい、気をつけてね。」
「うん!」
集金袋を鞄に入れて家を出る。
いつもの道を歩いているのに、ソワソワして落ち着かない。
どうしよう。惚れさせるって…
ぅぅぅ等と唸っていると、絢が走って来た。
「ごめん!遅れた〜!」
はぁはぁと息を整えながら前髪を気にしている絢。
「学校行こ!」
そう言って歩き出す。
数分歩くと、同じ制服を着た生徒達が歩いているのが見えてきた。
学校に近づくにつれて騒がしくなる外。
絢の声も聞こえずらくなってきた。
「…て〜でね!……だったみたいなの!」
所々聞こえなくて、聞き返す。
「え?絢なんて言ってるの?」
「だーかーらー!…………でね!」
と言い直す絢。
「聞こえないよー!」
「wwwだって言ってないも〜ん!」
また、聞こえなくて、聞こえないと言うと
意地悪そうに笑う絢。
「も〜!酷い!」
そう言って絢の頬に冷たい手を当てると…
「ひゃっ!やめてよー」
面白い声を出して、後退りをしていく絢に笑う私。
「あははw絢声凄いよ〜?」
そんな、他愛もない話をしながら校門を通り、教室に入る。
自分の席に着いて荷物を机に移す。
上着を脱いで、ロッカーに掛けて絢の居る所に向かう。
「そういえばさ〜今日天音、髪下ろしてないんだね。」
「うん!今日から寒くなるらしいからカーディガンとかパーカーとか着るからさ、髪下ろしてるとボサボサになっちゃうから。今日から結ぶようにするんだ!」
「あ〜確かにねボサッってなるよね!
いいじゃん!似合ってるよ。」
「ありがとう!」
「てかさー近所のおじはんがね!」
なんて、おじいさんの愚痴を始める絢。
私達の家の近所にはセクハラ等で有名なおじいさんが居る。
怖いよね〜なんて話していた時。
遂に、綾川くんが教室のドアを開けて入ってきた。
「おはよ〜!」と綾川君が言うと
「おー!優馬おはよ!」と何人かの男子が返す。
「絢、私トイレ行ってくる。」
「え?あーおん。行ってらっしゃい。」
逃げるように教室をでて、人気のない非常階段で顔を伏せて考える。
つい逃げてしまったけれど、もし、会ったらどうしよう。
話し掛けられたら絶対に普通に返せない。
初めて、告白されたからどう対応したらいいのか分からない。
きっと、私は好きではないんだと思う。
ただ、綾川君が私の事を好きと言う事を知ったから、気になっているだけ!
ん?気になっているって好きって事なのか…?
もう、分かんない!
そう思ったのと同時に勢いよく顔を上げると…
【作者ノート】
顔を上げると?何がある?
お化け?おじさん?それとも…
巨人!?(((進撃キッズかよ
ところでぇん!ツッタカタ-(Twitter)始めた!
垢は〜秘密(((
いつかね?いつか言うわ
ほならば!次回お楽しみに!おそらー!
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( ☝´ω`)☝うぃぃぃぃぃぃぃぃぃぃぃぃ