フィールside
晴れ渡る青空。
吸い込まれそうなくらい、輝かしい。
ボクの犯したモノ。
フィール「きっと償えないもんね…」
そう、ぼそっと呟いた。
あの時の君みたいに、光る青空に向けて。
「フィール。」
フィール「え…っ?」
槭「何そんな馬鹿みたいな顔してんのーっ!!!」
フィール「………」
槭「だったら気楽にあははって笑っときなさいよっ!!」
フィール「…」
槭「……はぁっ、もう…!!」
……能力使い果たして疲れてるはずなのに。
顔は汗だくで、眼鏡は曇って見えてないだろう。
なぜそこまでして頑張る理由を、ボクはずっと探してる。
フィール「なん…で……?」
槭「なんでって……!?」
槭「まだ消えられないから……!!」
槭「妹が帰りを待ってるの…」
槭「そんなこと考えたら救いたくてたまんないの!!」
槭「……私はほんとに、不幸にまみれた人間だもん。」
槭「両親は殺されて、亡霊になって…いじめも見て見ぬふりばっか…」
槭「ほんっと、無責任だよ……」
フィール「……」
槭「…過去のこと、忘れられないのは承知の上だもん。」
槭「私も、ラヴもスフェも椎夏も黒兎も皆そうだよ」
槭「……威張ってるだけで本当は辛くてたまらないかもしれない。」
槭「でも今ここで息をしてるから。」
槭の目から、曇る眼鏡の奥から。
一滴の雫。
それでも槭はボクに訴えた。
フィール「……ボクは…槭を…」
槭「そんなの関係ない!!!」
槭「今は今!!過去は過去ッ!!」
フィール「…あ…ッ…」
槭「……教えて、フィールのこと。」
槭「最後の鬱憤晴らしとして。」
―――その瞬間、ボクの中に溜まっていたビー玉が動き出した。
鼓動は跳ねだす。
そして、心のという名の瓶に入っていくから。
ころころって、爽やかで涼しい音が鳴り続けて。
愛ってこういうことなんだね。
フィール「ボク…ううん、僕は。」
槭「…うん。」
フィール「勉強しろって、ずっとずっと言われた。」
フィール「友達ができてもね、やめなさいって言われた。」
フィール「優等生の皮を被れって言われた。」
槭「……」
槭「一緒だね。」
フィール「え…?」
槭「私もね、両親が生きてた頃は友達も作らずに勉強しろって言われたの。」
槭「……ほんとは私、友達と一緒に遊んだり絵描いたりしたかった。」
槭「…そのせいで、いじめられたりだったりだけど。」
フィール「……一緒………?」
槭「一緒だよ、似た者同士だね!」
無邪気な優しい笑み。
…僕が出来なかったこと。
フィール「……僕もできるかな…?」
槭「出来るよ!」
槭「”あの時”出来なかったこと。」
フィール「わあ…っ…」
フィール「うん!」
――僕の、普通の日常の開始だ。
槭「それでさ、ばっしゃーんって!!」
フィール「わあ酷い!!」
槭「酷いでしょ!!!!(((」
フィール「うんうん人としていけないと思うよ!!((」
槭「…あの頃は辛かった話も今じゃ笑い話だね。」
フィール「…そうだね〜…」
フィール「じゃあ僕の話!!」
槭「続きがあっただと!?(((」
フィール「いけないやつやってたんだよ僕」
槭「いけ…いけないやつ……?(((」
槭「まさか…」
フィール「錠!」
槭「おやおや…??(((」
フィール「お〜でぃ〜」
槭「おぉぉぉぉおおぉぉOD!?(((」
フィール「覚醒剤かな〜?」
槭「かな〜って……(((」
フィール「あはは…もう反省してるよ」
…と言っても反省しだしたの5分前だけどね。(((
槭「まぁラヴとかラヴとかラヴには秘密だよ!?((」
フィール「ラヴが3人……(((」
槭「ラヴ怒るんだからね…寿司奢ったら許してくれるかな」
フィール「チョロくないそれ」
槭「こら(?)」
僕は、過去と今の大事さと、命の重さを知れた。
…あと愛もね。
…やったこと、じっくり反省して頑張んないとね!
ラヴside
ラヴ「槭はー?」
黒兎「遅れるとかなんとか(?)」
ラヴ「おっけー」
スフェ「軍飴どーぞ」
軍「わ〜い!」
椎夏「餌やりみたい……(((」
ラヴ「あっなんか見覚えのある(?)と思ったらそれか…!!(((」
清涼「金欠になるよぉぉぉぉ゙ぉ゙ぉ!!!(((」
綾「うるさいですねさっさとやりなさい」
世潤「どっちが年上なんだろ…((」
清涼「おかね…(((」
綾「動け24歳。」
清涼「はい…(((」
世潤「……(静かにツボる世潤)」
ラヴ「世潤ーフィールは?」
世潤「知りません」
スフェ「態度のジェットコースター」
世潤「……((」
ラヴ「ツボらせろスフェ!!(((??」
スフェ「俺そういう才能ゼロなんだけど」
軍「スフェさんには似合いません」
椎夏「軍が大量にあるお菓子に反応しない…!?(??)」
ラヴ「精神科レッツゴー」
スフェ「菓子より俺」
ラヴ「花より団子」
黒兎「ふざける人だっけ(?)」
椎夏「多分あれも夢なんですよ」
黒兎「????((((」
清涼「菓子…」
綾「貴方は食えません24歳」
清涼「24歳にこだわりのある中学生(((」
綾「文句ありますか」
清涼「ハイナイデスッ(((」
黒兎「僕も言われそう…(24歳)」
綾「兎になにか言ってもですけど…」
黒兎「それ以下だった侮辱罪で訴えていい?(((」
椎夏「無限ループ始まるやつですか」
黒兎「…ここに超イケメンいるから言えないよォォ…(((」
スフェ「乙」
黒兎「イケメンハムザイ…??((((」
ラヴ「…((」
黒兎「むざ…無罪…?(((」
椎夏「その考えどっかに捨ててきてください」
ラヴ「ゴミ箱ない?」
清涼「あるよ」
黒兎「ちょっっっと待って(((」
ラヴ「待たない。(((」
NO side
これは夢だった。
心と体を試された一つの夢。
大きな眠りについた後、現実に引き戻される。
これは大きな大きな、
悪夢だった。
心のラムネ瓶をどうか割らないように。
ラムネ瓶が透けたなら、夢が覚める一つの合図です。
時に辛く、時に楽しい。
その日常を壊さないように。
―――この物語は、まだ続く。
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完結ありがとうございました!!!!
皆様ハートやコメント、そして読んでくださり誠にありがとうございます!!
この物語はまだ続くそうです。
――それについて深く触れることは出来ませんが、それが出るまでお待ち下さい。
あえてあのヴィラさんのことについて触れませんでした。
続編で明かされるかは後々ですね。
よその子作者様へ、出させてくれて本当にありがとう(?)
続編にはもうちょっとよその子出したいなぁって思ってるから…うん(?)
侮辱罪のネタは春飴から持ってきました(((((
本当に毎度の感想のおかげでやってこれたからね、感謝しかないよ…!!((
そ☆し☆て☆((((((
最後にここまで見てくださった心の優しい神様(?)へ完結ありがとうイラストをのっけます!!(((
え?左誰だよって?((((
誰でしょうか知りません((((お前が描いたんだろ
そのうち分かります。((((
…まぁ、ありがとうございました!!!!(((
サラダバァイ(((
――ラムネ瓶が透けるまで / End。
コメント
4件
うわああああああぁぁぁ…え、最初…楓…フィール… 待って、マジで泣きそう…。…菓子より俺…() しょう…さんか…最後の人…え、誰ですかあなた!? 完結おめでとう~!!