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「もう勉強したくないです〜!!!」

「うるせぇわ。ここ図書館な?笑」


本日も龍宮寺先輩と鬼畜な勉強会。大好きだった先輩と一緒に居れるのは嬉しい!でも勉強はしたくない!ご褒美があれば良いのにな〜……!

そんな私の願いを見透かしたかのように先輩は私に言った。


「じゃあ、受かったらご褒美やる。これで少しは勉強頑張れんだろ?」

「……………..!はいっ!!」

「だーかーらー、静かにしろってば。」


先輩からのご褒美何がいいかな〜。先輩も私も好きな人を亡くしたばっかだから無闇矢鱈と無神経なこと言えないし。


「ちなみに桃花はご褒美何が欲しいわけ?」

「ん〜、……今は特にないです!考えときます!」


早めにしろよー?なんて笑ってる先輩は何だか少し寂しそうだけど、私にはどうすることも出来ないから……。

いつか私の好きな先輩が帰ってきますように。












𝙴𝙽𝙳


補足】

桃花が好きなのは“エマのことが好きな龍宮寺先輩”であって、関東事変でエマを亡くした先輩は桃花の中で亡くなったも同然。エマは桃花の親友でした。お互いのことなら何でも分かる良き理解者。同じ高校に入れば誰かに恋してる先輩を見れるのかな。なんて考えたってエマちゃんはもう、戻ってこない。


報われない恋でも、それがいいんです。

貴方の恋を応援してる私が一番輝いてるから。

ドラマティック・アイロニー

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