「よし、トレーニング始めようか!!」
「はい!!」
トレーナーがつくと、何かと得意なことが増えそうな気がする!
やっぱり速い!ローマはやっぱり凄い!
2人のトレーニングは、日が暮れるまで行われた。
夜
ローマの部屋
「ローマ、トレーナーが就いたんだって!」
「情報が早いな笑」
「どうなんだろう、ローマが最強になっちゃったら!!」
「まさか〜そんなわけないじゃん!笑」
あっ、言い忘れた!
私と同室のウマ娘はクリスタルルージュっていうんだ!
彼女はトリプルティアラの路線で活躍する予定なんだ!
「そういえば、このウマ娘知ってる?」
「何?」
ルージュが携帯を見せた
そこにはウマ娘が書いてあった
名前は…
「周尹宣(じょういんせん)?」
ウマ娘としては初めて聞く名前だ
「中国からやってきたウマ娘なんだ!しかも日本語上手なんだよ!!」
「へぇ〜」
「今度のジュニアクラスでデビューする予定なんだって」
実にローマと同期相手になる
周尹宣(じょういんせん)という相手はローマにとってどのような相手となるか…
カフェテリア
「周尹宣か〜」
「じょう…何?」
「(じょういんせん)だよテイオー!」
「難しいよ名前が〜」
「私がいつか相手になるウマ娘なんだ」
「へ?そうなの?!」
今までウマ娘は、留学生や日本育ちのウマ娘はいるが、中国からやってきたウマ娘は周だけだった
初の事例だった
「周尹宣さんなら、私見たことありますよ」
「えっ?!」
「メジロ家で毎年旅行に行くことがあるので…」
「それで中国に行ったの?!」
「はい、そうですよ」
「それでそれで?!」
ローマは話に夢中になった
「同期のライバル?」
「周尹宣といつか戦う可能性があるかも」
「周尹宣か〜」
「トレーナー?」
「俺も詳しくないけど、調べてみる」
俺は調べてみた
周尹宣という中国生まれのウマ娘を
トレーニング中
「はぁぁぁぁーーーーーーー!!!!」
ローマはいつも通りにトレーナーを行っていた。
「トレーナー、タイムは?」
「デビュー戦のタイムに近づいてきている!この調子で行けば、1着はある!!」
「本当?!」
ローマのタイムは日に日に上がってきている。
「ローマ」
「何トレーナー?」
「今度はライバルみたいな模擬レースやってみよう!」
「分かった!」
その相手となるのが…
「えっ?!テイオー?!」
「ローマの相手ならボクも気合い十分!」
「勝てるかな?」
「何言ってる、模擬レースだから、学ぶためのことだから大丈夫!」
テイオーは、奇跡の復活を見せた有馬記念で1着を取っており、クラシックを無敗で2冠を取っている
「よし、ゲートインしたら、俺が合図でスタートするから」
「分かった!」
そして2人はゲートインを完了した
「よーいドン!」
ゲートが開いた
テイオーは、先行で行き、ローマは差しで行った
「どこから仕掛けてくるかな?」
そして、最後のコーナーに差し掛かった
「よし!ここから!」
テイオーはスパートをかけた
しかし…
「?!」
ローマの表情が激変していた
「何?!」
「悪いけど…模擬レースだろうが、抜いてやる!!」
普段のローマとは違っていた
「まさか?!」
それは…未知の領域(ゾーン)に入っていた。
「はぁぁぁぁーーーーーーー!!」
「えぇぇぇぇぇ!!」
テイオーをあっという間に抜き去った!
しかも、速度を落とすことなく、一気に差が広がった!
「!!!!!!!!!!」
俺は驚きを隠せなかった
そして、ローマは1着でゴールした
「ローマ速すぎ!!」
「分からない、走ってる時、何も聞こえなかった」
「ローマ、カイチョーみたいな走りだったよ!」
「ルドルフ会長みたいな?」
私は何もわからなかった。
テイオーを抜き去り、しかも大差でゴールした。
「ふふっ、実に今後の活躍が楽しみだ」
コメント
3件
おぉ!まさかの領域!続きも楽しみです(*^^*)