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_おい、何笑ってんだよ。_
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え…そういうつもりじゃないのに…。
喧嘩しないでよ!パパ、ママ!!
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_口突っ込んでくんじゃないよ_
_子供は黙ってなさい_
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笑ってればなんでも上手くいくと思ってた。
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で、でも、喧嘩してるの見るのやだなぁ…?
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_笑うな。その顔イライラする_
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素直に笑えなくなったのはいつからかな。
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第12話 サンマに佃煮に煮卵
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花音「ふぅん、昔から趣味に理解ない親だったんだね」
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葵「でも、お母さんは話したら分かってくれてさ」
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花音「お父さんは?」
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葵「お父さんには言うなってお母さんが。父はちょっと乱暴な人だからバレたら大変な事になるんだろうな…笑」
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花音「そっか、でも良かったよ、アオイちゃん、少し自信ついたみたいで」
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葵「あの、花音ちゃんのお陰だよ。ほんとにありがとう。」
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花音「ん?私なーんもしてないよ?行動に移して実践したのは全部アオイちゃんじゃん」
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葵「…そうなのかな。ふふっ」
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いつもの昼休み。
今日は雨だから屋上には行けない。
ガヤガヤした教室は苦手だけど、みんなの邪魔にならない程度に2人隅っこでお弁当を食べる事にした。
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花音「アオイちゃん、ほんと笑顔増えた」
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葵「え?」
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花音「ふふ。可愛いぞう。おまえ」
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花音ちゃんのお弁当はいつも美味しそうだ。
ウチはお母さんもお父さんも仕事で忙しいからお弁当は自分で作る。
前の日の夜ご飯のおかずを詰めるだけ。
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葵「花音ちゃんの方が…可愛いよ断然」
花音「じゃあウチらでアイドルユニット組む?^_^♡」
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幸せだ。
皆が過ごしてきた日常はこんなに幸せなのか。
彼女の横で過ごす。それだけで今は幸せだった。何よりも。
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葵「うち、両親が共働きで、お弁当作って貰ったことほぼないの」
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花音「えっ、それ自分で作ってたの?ちょー上手じゃん?」
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葵「いや、昨日の余りのおかず詰めただけだけどね、笑」
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花音「自立しててえらぁい。私まじで親に甘えっぱなしwwwww」
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いいの。花音ちゃんはそれで
花音ちゃんらしい所が
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好き。