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……
???「お前の意見なんて求めてない」
「ごめんなさい」
???「邪魔」
「ごめんなさい」
???「なんで人の気持ち考えられないの?」
「ごめんなさい」
???「生まれなきゃ良かったのにね」
「ごめんなさい」
???「話しかけないで」
「ごめんなさい」
???「お前のそういうところウザイ」
「ごめんなさい」
もう何も言わない、何も口出ししない、なんにも関わらない、1人で生きるだからごめんなさい、迷惑かけてごめんなさい、ごめんなさい……
ISTPside
またこの夢だ。最近ずっと見続けてる過去の夢。おかげでゆっくり眠ることも出来ない。しんどい、辛い、でも言えない。言ったら迷惑だから。もっともっと辛い思いしてる人、苦痛に耐えてる人沢山いるんだからこんな小さな悩みを人に言えるわけない。なんて思ってたらもう朝だ。
「…行くのめんどくせー」
そう呟きながら準備をし家を出た。
ESTPside
今日が終われば明日は休み〜何しようかな〜なんて呑気に考えてると前にISTPがいることに気づく。
「ISTPじゃーん〜おはよ〜」
ISTP「……はよ。」
俺はISTPの顔を見て驚いた。無表情なのはいつもと変わらないが目の下のクマが凄い。寝不足なのか顔色も悪いしやつれている。
「寝不足か?wゲームも程々にしろよw」
ISTP「ゲームが面白いのが悪い」
「それはそうだけどw」
なんて会話しながら学校に向かってた。
「おはよー」
ENFJ「あれ?今日ESTP早くね?何?明日台風でも直撃すんの?www」
「んなわけないだろw通常運転だw」
なんて会話をしながら席に着くと先生が教室に入ってきてSHR(ショートホームルーム)が始まった。
先生「出席取るぞー…INFP〜ESFJ〜INTJ〜ESTP……ESTP?!おま、遅刻じゃないなんて珍しいな……」
「先生までそれ言う?!w」
クラスメイト「www」
みんなが笑ってると廊下の方から足音が聞こえた
ENTP「あぶねー!セーフ!!」
先生「ガッツリアウトだ。」
ENTP「えー、先生いいじゃーん」
先生「駄々こねると欠席にするぞ」
ENTP「げ、それは勘弁」
クラスメイト「www」
今日も今日とて騒がしいが俺はこのクラスを気に入っている。
先生「…今日の欠席はISFJとESFPだな、今日は金曜だし明日休みなんだから頑張れよー。これで朝のSHR終了な〜1限遅れんなよー 」
先生はそういうと教室を出ていった。
1、2限が終わり3限の授業中、古文とか眠過ぎてクラスの半分が寝ていた。俺も半分くらい寝てたが起きてるやつ誰だろーとか思いながら前を見るとENTJ、ISTJ、ESTJ、INFJの優等生組とほか数人、それから珍しくISTPが起きていた。
「あいつが起きてるなんて珍し。あんだけクマひでーのに寝ないのか」
なんて呑気なことを思ってたらすんげー顔色が悪いことに気づいた。
「先生ーISTPの顔色悪いんで保健室連れてっていいっすかー?」
ISTP「え、あ、俺は平気だって……」
先生「ん?あら、すごい真っ青。ESTPさん頼めるかしら?」
「はーい。」
ISTP「だから大丈夫だって……」
動こうとしないISTPを半ば強引に保健室に連れて行った。
移動中は互いに無言で喋ることがなかった。保健室に着くと保健の先生が出張中だったのか空いていなかった。仕方なく職員室に行って担任を呼んだ。
ISTP「空いてないなら戻って授業受ける……」
「無理。いいからそこ座ってて……失礼します。2年A組のESTPです。××先生いますかー?」
先生「はーい。てかお前ら今授業中だろ?何してんだよ」
「先生見てよISTPの顔色悪くね?」
ISTP「ほんとに大丈夫だから……」
先生「真っ青だな……熱は無さそうだけど…帰るか?保健室の先生今日お子さんの体調が悪いらしくて欠席でな、1日保健室開かないんだよな。 」
ISTP「……大丈夫ッだから、ほんとに、戻ろ」
ISTPはそう言って戻ろうとした瞬間倒れそうになった。俺はそれを間一髪で受け止めた。
「危なッ……今日は帰ろ。まじで危ない。先生ー付き添いで帰っていい?」
先生「んー、ISTP親御さんは?」
ISTP「出張中でいないです……」
先生「なら仕方ないか、ESTP付き添ってやれ」
「はーい。荷物取ってくるからISTPそこ座ってて」
俺はそういうと教室に自分の荷物とISTPの荷物を取りに行って一緒に帰った。
「ISTPさゲームだけじゃないでしょ、眠れないの」
ISTP「……ゲームしてたら朝だった」
「じゃあなんで授業中寝てなかった?いつもなら寝てるじゃん」
ISTP「授業は受けなきゃだろ……」
「俺に言えないこと?」
ISTP「……干渉するな」
「図星かよー。お前昔っからそーだよなー。1人で抱えて爆発して。いい加減言えよ。せめて俺には言えよ……そんなに信用ないか?」
少しギスギスした雰囲気になった。頼らないで抱え込むISTPにも1人の友達にも頼られない俺にも全てイライラした。
ISTP「こんなちっぽけな理由で相談出来ない、したくない、迷惑……かけたくない」
「迷惑なんかじゃない。もっと頼って欲しい、心配なんだよ……」
ISTP「……」
そんな会話をしてるとISTPの家に着いた。
コメント
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うっひょおお!!! まじさいこうです!!!