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もう、わからないんだ。
どの世界にいるのが本当の僕か。
今まで沢山の世界を渡った。
小人になったり、ドラゴンたちがいたり、狐面の先生がいる学校に転校したり、魔界で対決をしていたり、命懸けで青鬼から逃げたり。
全ての世界にいる自分は、本当だった。
なのに同じ世界には二度いられない。
どれが、どの僕が、僕なんだ?
この作品は実在する実況者さんの名前をお借りした2次創作となっています。ご本人たちとはなんの関係もありません。腐向けではありません。何か問題があった場合はこっそり教えてくださると幸いです。
それでは、どうぞ_____________
今夜もまた日記を開いた。
この日記もあと1ページしか残ってない。
よく考えれば大分世界移動をしてきたものだ。
あの世界へ久しぶりに行きたいな。
ベッドにもぐり込む。
今日はなぜか寝つける気配がしない。
パラリ、と音がした。
眠気を感じない体は自然に起き上がってしまった。
ガタガタ、とも音がする。
なんだろう。
ガチャーン、と何かが割れる。
不思議に怖くはなかった。
カチ、カチ、カチ、カチ、
時計の音がやけに大きい。
その時だった。
世界が崩れた。
高く積み上げた砂が落ちていくように。
今見ているこの世界が、さっきの音が嘘のように、
静かに崩れ、落ちはじめる。
黒く、染まっていく。
気付けば、僕の体も宙に浮いていた。
あれ。
僕は、誰だっけ?
息がつまる。
頭がズキズキと痛んだ。
気が付くと涙が溢れだしていた。
落ちる体から溢れだす涙は上に飛んでいく。
世界が真っ白に光輝いた。
目が覚める。
見慣れた天井。
見慣れた景色。
見慣れた顔が目の前にあった。
「らっ、だあさん…?」
「なんの夢見てたの?凄いうなされてたけど」
どうしてあなたが、ここにいるの?
「泣くぐらい嫌な夢だったんだね」
「どんな夢だったの、何でも聞くよ」
「らっだあさん」
「うん」
「この僕はほんとの僕ですか?」
「なに言ってるの?」
「ぴくとはどんな時でもぴくとでしょ!」
あぁ、そんな簡単なことを、
僕は忘れていたのか。
固く握りしめられている1ページを残した日記が、あの沢山の世界と、ただ一人しかいない自分を、繋ぎ止めていた。
どうも、夜魔です。
遂に最終回です。今まで応援してくれた皆さん、本当にありがとう!
これからも不定期投稿が続くと思います。
リクエストとかもおこがましいですが受け付けようと思いますので、(私の書ける範囲内で選ぼうと思います)どうかゆっくりみていってほしいです!
♡やコメント、フォローなんかもよろしくお願いします!