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ヴァイス
彼が作った朝食を食べ終え
今日は何をしようかと考えていると
彼がそう言ってきた
ヴァイス
ヴァイス
ヴァイス
特にこれといった予定もない
彼の話に乗ることにした
ヴァイス
ヴァイス
準備するもの
とりあえずこれがあればいいか、と
何時ものメモとペン、財布を鞄に詰め込んだ
ヴァイス
ヴァイス
ヴァイス
ヴァイス
ありがたい申し出だった
この国に詳しい人なら情報が集まるかもしれない
その「シルフィ」という人物に会うのが楽しみだ
ヴァイス
ヴァイス
ヴァイス
ヴァイス
ヴァイス
ヴァイス
ヴァイス
ヴァイス
段々と顔を赤く染め狼狽えてくる様子をみて笑ってしまう
彼はその「シルフィ」という人を随分と大切にしているらしい
ヴァイス
ヴァイス
ヴァイス
好いている人に異性を合わすのが不安になったんだろう
この様子だとまだ片想いのようだ
自分は密かに彼を応援することにした
ヴァイス
ヴァイス
ヴァイス
分かったと強く頷く
ヴァイス
ヴァイス
ヴァイス
彼に続き家を出る
今日も昨日と同じ快晴のようだ
気分がいい
ヴァイス
ヴァイス
街から少し離れたところ
人通りが無くなく、少し寂しい場所にその家はあった
質素な平屋、隣には大きな木が植わっている
その家全体には植物が絡みついていた
初めて見たはずなのに
どこか懐かしいような、そんな家だった
ヴァイス
ヴァイス
ヴァイス
ヴァイス
言われて気づいた
自分も同じ映画を見たことがある
ヴァイス
ヴァイス
ガチャッと音がして玄関が開いた
シルフィ
出てきたのは20代くらいの女性だった
菫色の絹糸みたいな髪が目を覆っている
顔の半分が髪で隠れているのにも関わらず
一目で美人だと分かるくらい美しい人だった
女性の耳の上辺りから生える宝石のように輝いている
ツノが一際目を引いていた
ヴァイス
シルフィ
シルフィ
ヴァイス
ヴァイス
ヴァイス
シルフィ
シルフィ
シルフィ
シルフィ
そう微笑んだ彼女からは警戒色が感じられなかった
もう少し警戒されるものと思っていたが…
シルフィ
シルフィ
シルフィ
シルフィ
シルフィ
シルフィ
シルフィ
驚いた
昨日、彼と話していた印象では
誰とでも親しくなれるような好青年だったから
ヴァイス
ヴァイス
ヴァイス
ヴァイス
ヴァイス
シルフィ
ヴァイス
ヴァイス
彼は慣れたように彼女の家に先に入っていった
照れたように彼女について話していたのは何処へ行ったのだろうか
彼は本心を隠すことが随分と上手いみたいだ
シルフィ
シルフィ
彼女に促されて家に入る
家の中はしっかりと整理されて
ふわりと花の香りと紅茶の香りが漂っていた
シルフィ
シルフィ
シルフィ
ヴァイス
ヴァイス
ヴァイス
シルフィ
シルフィ
ヴァイス
ヴァイス
ヴァイス
一緒にキッチンに立つ二人はとても仲良く見えた
彼の恋はいい方向に向かいそうだな、と
そう、思った