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陽華
陽華
陽華
陽華
ちゅーい 主はショタが好きなので、大体私が描く受けはショタ姿です。 橙受け 紫攻め 橙くん12歳くらい 橙の身長145cm R 18 グロ表現あり 最初モブ橙あり ここまできて『嫌だな』と思った方は帰ってね!
橙
バチバチ、と体に電流が走る。 もう、何時間この拷問を受けているのか分からない。俺がここに連れてこられてから,何年が経ったのだろう。 今が何時なのかも,季節すらも分からない。
橙
体を捩るとガチャン、と腕につけられている鉄枷が重苦しい音を立てる。
クソジジ
ビリビリと流れている電流の電圧を上げられて、びくびくと体が痙攣し始めた。
橙
橙
まずい。肺に電流が流れたのか、息が出来なくなる。生理的な涙がぼろぼろ溢れてきて、視界が滲んでいく。
クソジジ2号
もういっその事こと殺してくれ もう生きていたくない こんな目にあってまで、生きたいなんて思わない 楽になりたい
クソジジ
クソジジ
…魔女なんかやない。 俺を産み育ててくれたあの人は、正真正銘人間やった。 あの人に会いたいなあ。 こんな暗い牢獄で何年もたくさんの男に犯され続けてきたせいか、もうあの人の温もりも、声も姿も全て忘れてしまった。 今日もまた、冷たい床の上で手荒に知らない男の子種を植え付けられる。
ガチャリ、と重いドアが閉められる音がした。 少し離れた距離からでも息の荒さが感じ取られる。今日はいつもより拷問が長かったから、どうせ痛めつけるのが好きな奴が来るんやろう。 痛いのは嫌やなあ。あの男は俺を商品にして飯を食っているらしい。本当に救いようのないクズや。
いや、救いようのないのは俺の方かも知れやん。 もう、助けて欲しいなんて思ってない。 ここでは希望を持つだけ無駄だと知ってるから。
もー陽華ちゃんこいつ殺したい
もー陽華ちゃんこいつ殺したい
やめて、そんな気持ち悪い声で俺の名前を呼ばないで。 強引に服を脱がされて、紐で縛り付けられる。はあはあと地肌に感じるやつの吐息が気持ち悪くて、涙が溢れてきた。だめだ。涙を流しても相手を欲情させてしまうだけ。
わかっていても耐えられなくて、ボロボロと大粒の涙が溢れる。 けれど、奴はいつまで経ってもズボンを脱がせてこない。不思議に思って身じろぎすると、いきなり鋭い痛みが背中に走った 背中に冷たいもので切り裂かれる感触。
橙
あまりの痛みに意識が朦朧とした。 痛い 背中からぼたぼたと液体が伝って、床に落ちる音がする
もー陽華ちゃんこいつ殺したい
やめて。 同情するつもりもない癖に。 すると再び激しい痛みが俺を覆った。 ねっとりとした臭気のある舌で、ゆっくりと傷口を舐め回される。
橙
橙
自分でも恥ずかしくなる程惨めったらしく喚く。喚いても喚いても傷口を舐める奴の舌は止まろうとせずに、ぐちょぐちょと傷の中をほじくってくる。 言い表せないほどの地獄。 俺はどうしてこんな目に遭わなきゃいけないんだろう。なんだか馬鹿らしくなってきた。
ぐちゅ、ぴちゃ、ぐちゅ、
橙
溢れ出る涙が止まらない。必死に縋るように泣きじゃくってからしばらくして、俺は意識を手放した。
橙
目を覚ますと、視界に飛び込んできたのは真っ赤な世界。気を失っている間に別の部屋に連れてこられたのだろうか。なんだかここは鉄臭い。何故か縛られていた縄が解けていて、人の気配はない。誰もいないのだろうか。 痛む体を起こして辺りを見渡すと、そこには異様な光景が広がっていた。 ひゅっ 思わず息を呑む。 先程まで自分の相手をしていたはずの男は、見るも無惨に切り刻まれて原型を留めていない。俺を悪魔だと虐げてきた男達も、首からどくどくと赤黒い血を流して倒れている。 何が,何が起こったんだ? 俺が気を失っていた短時間に、 一体何がーー 人の気配がしなかったのは,皆死んでいたから? 鉄の匂いがし たのは、血の匂いだったから? 状況がうまく飲み込めなくて、一旦そんな事を考えるのは辞めた。 此奴らから流れている血の色はまだ鮮やかで、殺されて間もないということが分かる。 ならば、まだ此奴らを殺した犯人は近くに居るはずだ。 何故か俺の頭は、ひどく冷静で。 ここで生きてきた中で、初めて希望が芽生えてきた。 俺のことも、殺してくれるかもしれない。 やっと、楽になれる。 7才の時にここに連れてこられてから、今までずっと日の光を浴びる事なく虐げられて来た。痛くて苦しくて、本当に地獄の日々だった。 どれだけ赦しを乞いても魔女扱いされ、殴られて炙られて切り刻まれて犯される。 そんな生活を送っているうちに、段々と生きた心地がしなくなっていって、もう生きたいなんて思えなくなってしまった。 俺の人生に、意味なんてあったのだろうか。 正直言って、生まれてこない方がよかった。 唯一心残りがあるとすれば,母さんに会いたい。お日様のように明るく優しかったあの人に。 もう、声も姿も忘れてしまったけど。
???
いきなり背後から声がしてばっと振り返る。 そこには俺よりも少し背が高い、紫髪の青年が立っていた。血塗れの不気味な姿に不釣り合いな、高揚とした笑みを浮かべて俺を見下ろしている。 ドクン、と心臓が鳴った。 さっきまで人の気配はしなかった筈だ。足音を立てずに背後に回るなんて、到底人間の出来る技じゃない。 ーーーーーーーー人間? 紫髪の男はにっこりと唇で弧を描きながら、満足げにこちらを眺めている。口元に目をやると,微かに光る牙のようなものがちらつく。 鋭い牙。 牙? もしかしてこいつ。
橙
掠れた声でそう尋ねると、赤髪の男は驚く様子もなく笑顔で答えた。
???
???
???
狂っとる… まるで夢心地、とでも言うようなうっとりとしたハイライトの無い紫色の瞳。 にっこりと笑っているのに、奴の目は獲物を狩るような目で捕らえて離さない。 でも。 でも、それなら好都合だ。さっさと殺して楽にして欲しい。
橙
この期に及んで死にたいなんて、俺はおかしいのかもしれない その場に不釣り合いな、ひどく落ち着いた口調でそう伝えると、目の前のヴァンパイアは緩めていた口元をきつく締め、圧のあるとても恐ろしい顔をした。
???
聞いたことがないくらい乾いた冷たい声。 でもそれは、期待を裏切られた子供のようでもあった。
???
???
こくり、と頷くと、あり得ないものを見るような、蔑むような眼差しでこちらを見下した。でも、あいにくそうされるのは慣れている。 不思議と怖いという感情は湧いてこなかった。代わりにふつふつと湧き上がるのは、やっと楽になれるという安堵と喜び。 しばらく続いた沈黙の後、やっとヴァンパイアは口を開いた。
???
橙
大きく期待を裏切られて、思わず動揺してしまう。 殺してくれるんじゃないん?
???
???
???
俺の中の何かが、音を立てて崩れ落ちていく。
橙
???
面白い玩具を見つけた残酷な子供みたいに、
???
???
なんて呟いた。
???
???
???
橙
これが、なーくんとの奇妙な出会いやった。
陽華
陽華