注意事項は…もういいっすよね…?⬅️
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⚀ Liura side ~イレギュラー王宮内 にて~
Sho.
Yusuke.
そう言いながらあくびをする初兎ちゃん。 呑気なものだ…それはあにきと同感だと 思ったがそれぐらいの方が今は いいのかもしれない、とりうらは思った
実際、城下町…街は傭兵達のせいで酷い状態らしい 略奪、強姦、殺人…彼らは王宮の権威をかさに、 やりたい放題だそうだ。
それが原因なのか、 侍女長に買い出しの命令をされるのは、 今では成人済みの男の使用人のみだ。
それはそうとして王宮内は静まり返っていた。 警備兵以外はほぼ寝ている時間だから仕方ないか、 と思い3人で使用人室に向かっていたのだが
Len.
Teto.
Liura.
途中の廊下でテトとレンに会った。 こんな夜更けに何をしているんだろう? それを聞こうとする前に、 レンが戸惑った顔をしながらこう続けた。
Len.
Yusuke.
Teto.
そう2人に案内されて来たのは庭園。 庭園、とは言っても王宮前の庭園ではなく、 屋上庭園だ。このイレギュラー王宮には 屋上にも庭園があり、 そこからは空と周囲の景色がよく見える。
Sho.
そう初兎ちゃんが訊ねると レンが無言で上の方を指さす。 そこはこの屋上庭園よりもさらに高い場所にある 王宮の最上部、高台の屋根に当たる部分だ。
そこには_3人の人物がいた。
Liura.
Len.
Teto.
Liura.
りうら達は高台に近づいた。 当然、梯子などはない。 本来あそこは人が足を 踏み入れてるような場所ではないのだ。
Liura.
Sho.
Yusuke.
Liura.
あにきは力いっぱい足に力を入れて、跳躍した。 なんとか壁の縁を掴んでよじ登り、 そこからさらに掴めそうな場所を探しては、 徐々に上へと登っていった。
そんな兄を追いかけてりうらと初兎ちゃんも、 屋根を登る。ようやく王子3人がいる場所に たどり着いた時には…初兎ちゃんはちょっと 死にかけだった
Sho.
そんなことを呟いていた。 王子たちの方を向くと、驚きと 少しだけ嬉しさが混じった表情で迎えてくれた
Hotoke.
いむがそう言いながら笑う。
Sho.
Naiko.
そう言ってないくんが指を指した先は、 夜空を照らす、満月だった。
Naiko.
Liura.
If.
Yusuke.
If.
結構、本当に残念そうにしているのを見て、 ちょっとりうら達も気の毒に感じた
Hotoke.
そう言いながら、3人はまた月を 真っ直ぐな目で見上げる
Liura.
俺たち6人兄弟の母親である王妃。 りうらと初兎ちゃん、あにきがカイトに 養子として引き取られたあとも、 彼女と何度が会う機会があった。
王妃は時折、お忍びで町へおりてきては、 俺たちの元を訪ねてきていたのだ。 母は会うたびに、俺たちが置かれていた状況に ついて詫びていた。本当なら王宮で不自由ない 暮らしができているはずなのに、 こんなことになってしまってごめなさい、と。
俺たちとしては、カイトの養子になったことを 不幸だなんて思ってはいなかった。 そもそも俺たちで望んだことでもあったからだ。 俺たちが王宮にいれば、また余計な後継者争いが起こる可能性があった。
それは、母や…まろ、ないくん、いむにとって 不幸なことでしか無かった。後継者候補が 6人もいたからいけないんだ。 『まだ半分の3人なら、僕らがいなければ_』 幼い頃のりうら達の心はその想いに支配されてた。
『僕らは望まれない、必要とされない子供なんだ』 そういう気持ちに苛まれることもあった。
でも、王宮に召使として雇われた時、 王子達の命令に従って彼らが喜んでくれる度、 _俺たちは今必要とされてるんだ、 3人に求められてるんだ。
そう実感できたのだ。 いつしか、王子達の幸せは、俺たちの幸せ。 そうなっていた。確かに彼らの傲慢な態度に 呆れることだってもちろんある。 でも3人が笑ってくれればそれでいい。 そう思ってしまうのだ。
だって俺たちは兄弟なんだもん。 母だって言っていた。「あなたたちは一心同体」「どんなことがあっても、あなた達だけは、いふとないことほとけの味方でいて」と。その思いにだって報いなきゃいけない。
_でも、それじゃダメなんだ。
『この国は…賽ノ国はもうすぐ、滅ぶわ』
グミから告げられた…滅びの運命。 それを防ぐためには…
Liura.
Yusuke.
Sho.
あにきと初兎ちゃんには驚いた目で見られた。 そりゃそうだ。召使が政治的な話に首を突っ込む… それは普通じゃありえない事だから。
でもこのままじゃダメなんだ、この国も…君たちも… このままじゃ、予言は本当になってしまう。 …3人が死んでしまうことになるのだ。
Naiko.
彼の顔が無邪気な少年の顔から、 『悪ノ王子』の顔へと変わっていくのが分かる。 14歳の少年とは思えない邪悪さ 垣間見える。それに他の誰もが怖気づき、 彼らに従ってきた。
でも、りうらは…俺たちは違う。 『悪ノ王子』だろうが、俺たちにとっては 血を分け合った兄弟なんだもん。
Liura.
_俺の、初恋の人は
Liura.
Naiko.
Liura.
Naiko.
悪い、という権利なんて、 りうらにはないのかもしれない。 俺たちはずっと彼らに従ってきた。 それが彼らの喜びにつながると思ってきたから。 きっと昔の優しい3人に戻すことが できる…そう思って聞いたから。
Liura.
Naiko.
Liura.
このりうらの発言はないくんだけじゃなくて、 いむやまろも予想外だったようで、 彼らは驚きを隠そうとしなかった。 ちなみにあにきと初兎ちゃんには 「俺らそんなこと言ってないで!?」 なんて小声で言われたけど今はちょっと無視する
Naiko.
Naiko.
これは賭けだった。3人のことは好きだ。 もちろんルカとは違う意味合いで、 兄弟として、だ。 …でも、彼らは俺たちのことをどう思ってる?
感情の赴くまま、一通りの罵詈雑言を浴びせてくるないくんを、俺は黙って見つめていた。 もしかしたら処刑されるかもしれないが、 それも覚悟の上だった。
叫び続けたせいで息切れしたのか、 やがて彼は激しく息継ぎをし始めた。 それからもう一度大きく息を吸い、 諦めたような顔で俺たちに告げた。
Naiko.
Liura.
これで…これで3人を滅びを運命から救える。
そして、俺たちは…必要とされている!!
…そんな勘違いを俺はこの時していた …もう何もかも、遅かったというのに
コメント
2件
うわぁぁ(ᯅ̈ )最高すぎるかよ なんやねん(?)
また挿入絵だ!!✨️✨️少し子供らしさがありながらも軽蔑、?の目をしてるのが刺さる、()ここ原作であったかわかんないんだよなぁ、、にわかすぎて、((この後の展開がわからん、😭でも悪い方向にいくのはもう一目瞭然だなこれ、、😭😭