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レフィ

不思議…?私は怪しい人では…

レフィ

ていうかあなたは?

トラス

僕はトラス、別に怪しいとは思ってないよ

トラス

ただ…

レフィ

ただ?

トラス

''君みたいなお客は珍しい''だけだよ

レフィ

私みたいなお客さん?…人を探してる…?

トラス

そうだね、他の目的で乗る人の方が多いかな

レフィ

他の目的…?

トラス

ふふ、答えは''願い''だよ

そういった彼は笑っていた

レフィ

願い…?なんで?

トラス

ここは願いに捨てられた人が乗る列車

レフィ

願いに…捨てられた?

トラス

正しく言えば逃げた人

トラス

でもね、逃げた人はここへ辿り着くんだけど

トラス

ここから出られなくなる

レフィ

まさか…そんな

少女はトラスの言っていることがわからなかった

分かりたくなかった

トラス

ここは今、''七里星''まで向かってる

レフィ

ななりせい?

トラス

七里星、そこは何もないところだけど

トラス

''宮司''というお方がいる

レフィ

くうじ?それは一体誰なの?

そこから彼は語り続けた

トラス

人を願いに変える人だよ

トラス

閻魔様みたいな人

トラス

その人はね、''形のある人''を''形のない願い''へと姿を変えるんだ

トラス

その形のない願いになった人は地球へ戻り

トラス

人が追い求める願いになるんだ

トラス

その願いにさえなれば、拾われる存在、叶えられる存在、
捨てられる存在になる

トラス

そしてこれの繰り返し

トラス

これがこの列車の役目でもあり、人の最後の役目でもあるよ

レフィ

じゃあアントも…

トラス

何かの願いになるだろうね

レフィ

捨てられたあとはどうなるの?

トラス

拾われない限り消滅だね

レフィ

!、アントを探さなきゃ

少女は走り出した

この長く連なる列車の中を

パシッ

レフィ

えっ

少女が振り向くと、トラスが手首を掴んでいた

彼の目は真剣そうだった

トラス

走行中の列車の中を走るなんて危ないよ?

トラス

それに、適切な対抗策を見つけない限りは
むやみに行動しない方が身のためだよ

レフィ

…確かに

トラス

その対抗策なんだけど…

オビテ

そう言い切りそうになった彼だが

オビテ

なんだか行き詰まっていた

拝啓,ヨダカの鳴く夜空へ

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