充希
(あ、百合…来てる)
充希
あ、あのさ今いい?
百合
充希くん、いいよ。
充希
この間は、ほんとにごめん!
百合
いや、気にしてないよ!
充希
でも…。
百合
そんなに謝らないで!w
充希
じゃあ、なんなのそれ
百合
え?……。
充希
その、涙はなんなの…。
百合
ごめん…。
百合
私、立ち直れなくて
百合
私なら行けるって
百合
ずっと心の中で言い聞かせてた
百合
告白は成功するって
百合
願ってた
百合
けど、そう簡単じゃなかった
百合
自分の都合どうりに行かないのが人生なの
そう言って
いつも笑顔だった百合は
その場に泣き崩れた。
充希
僕に…僕にできることは…
充希
なにかある?
百合
……し…て。
充希
え?
百合
抱きしめて…。
充希
……。
僕は百合を強く抱きしめた
僕にできることはそれだけだから
好きな人がいるのにこういう事は
しちゃいけないと思ってた
でも、ふしぎとその時間は
心地よかった
百合
ありがとう…。
充希
ううん、僕が君にできることは
充希
このくらいだから
百合
そんなことないよ
百合
充希くんはすごく優しくて
百合
いい人だよ
百合
自分に自信を持って!
充希
うん、ありがとう!
とっても長いようで
短い時間。
僕は今
不思議な気持ちだ。