テラーノベル

テラーノベル

テレビCM放送中!!
テラーノベル(Teller Novel)

タイトル、作家名、タグで検索

ストーリーを書く

ーある日の放課後ー

柴田

あの…先生?ちょっと、いいですか?

中村

ん?あ、うん。いいよ。どした?

柴田

先生…私…先生のことが……好き……です…。

中村

……え?それって、どういう…

柴田

恋人として…好きです。

中村

しばらくの間、静寂が二人を包む。 しかしその静寂は突如として破られた。

ガラガラッ

山崎先生が教室に入ってきた。

山崎

麗乃〜ちょっといい?

中村

あ、うん

山崎

あ、もしかしてお取り込み中だった?だったら今じゃなくても…

中村

あ!ううん!大丈夫。じゃあ、柴田、もう遅いし気をつけて帰りな。

柴田

あ…はい。

帰る支度をし、窓の外を見ると、 あいにくの大雨だった。

柴田

ヤバっ…傘持ってきてないや…どうしよ…。はぁ…待つしかないか…

結局、下駄箱で 雨が止むのを待つことにした。

山崎

…って感じにしたいんだけどさ、どうだろ?

中村

山崎

麗乃~?聞いてる~?

中村

あ、うん。えっと何の話だっけ?

山崎

いやw聞いてないじゃんw 私の授業の話。

中村

あ、あぁ~…そうだったね。いいんじゃない?それで。

山崎

いいんじゃないって…。ねぇ、なにかあった?

中村

なんでもないよ…

山崎

嘘だ。私達、何年間一緒にいると思ってんの?隠し事なんかすぐに分かるんだから。

山崎

まぁ、言えないこともあるだろうけど、辛くなったらすぐに相談してね。

私は怜菜に相談することにした。

中村

実は…

中村

…って感じで…

山崎

教師と教え子の禁断の恋か…。私は別にいいと思うけどね。

中村

え!?

山崎

別に、規則で決まってるわけじゃないでしょ?まぁ、麗乃が柚菜ちゃんのことどう思ってるかが問題だけどね。

中村

私は…柴田のこと……

山崎

あとは自分で決めな。私は二人の恋には相談されない限り口出ししないから。

山崎

ってか、私の相談も聞いてよね。さっき、全然聞いてくれなかったじゃん(≧へ≦)

中村

あ、ごめんごめん。今から聞くよ。

私はその後、怜菜の相談を受けた。 それが終わると、 怜菜は予定があったらしく、 先に帰ってしまった。

中村

私も帰るか。

下駄箱に着くと、 あの小さい後ろ姿があった。

中村

ん?柴田、まだ帰ってなかったの?

柴田

あ…実は傘持ってきてなくて…

外は銃弾でもぶっ放したのか と思うくらいの雨が降っていた。

中村

じゃあ、一緒に帰る?

恐ろしいくらいに 自然に出た言葉だった。

柴田

え?

中村

だって、傘、持ってないんでしょ?私の傘入りなよ。

柴田はわかりやすく頬を赤らめた。が、その奥には後悔の念も あるように感じた。

柴田

あ、ありがとうございます…

ザァーーーーーー

外の雨は思ったよりも激しく、 アスファルトに 煙を立てているように見えた。

柴田

あ、あの…先生?

中村

ん?

柴田

さっき教室で言ったこと…全部、忘れてください!あの…本当にすいませんでした!

中村

…いやだ。忘れない。

柴田

…やっぱ、怒ってます…よね。

中村

違う。怒ってない。

柴田

え…じゃあ…

中村

好きな人に告白されたこと忘れるなんて絶対にできないよ。

柴田

先生…

中村

私が柴田のことを好きな気持ちは絶対に忘れない。

チュッ

我慢できず、柴田の頬に キスマークを作ってしまった。

柴田

っ…///先生…ここ、道の真ん中…

中村

あ…ごめん。我慢できなくて…でも、誰も見てないよね?

柴田

っ…//はい…

中村

じゃあ、柴田、じっとしてて…

柴田

…///はい…//

そして私達はずぶ濡れになりながら雨煙に紛れ、唇を重ね合った。

この作品はいかがでしたか?

31

コメント

0

👏 最初のコメントを書いて作者に喜んでもらおう!

チャット小説はテラーノベルアプリをインストール
テラーノベルのスクリーンショット
テラーノベル

電車の中でも寝る前のベッドの中でもサクサク快適に。
もっと読みたい!がどんどんみつかる。
「読んで」「書いて」毎日が楽しくなる小説アプリをダウンロードしよう。

Apple StoreGoogle Play Store
本棚

ホーム

本棚

検索

ストーリーを書く
本棚

通知

本棚

本棚