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桃紫
〖 吐き気と別れと愛と 〗
※ 男性妊娠の要素があります
※ 実際は男性の場合、長い期間 赤ちゃんがお腹にはいっているという 状態にはなりません。あくまで小説の中だけの妄想に過ぎないので 把握お願いします。
夏。 それは突然だった。
急に吐き気が押し寄せてきて、 トイレにこもった。
こういう時に限って彼は居なくて。
名前を呼んでもいくら泣いても 彼は帰って来ない。
俺はトイレで蹲り、泣いた。
治まっても直ぐまた襲ってくる吐き気。
段々できる彼との距離も
全てが苦しくて、悔しい。
同じメンバーで橙くんの 彼女である赤くんに相談をする。
翌日。
赤くんと産婦人科に向かう。
目的は違うだろうが、男性もちらほら 見かけ、少しホッとする。
それはいつ頃か、や、 どんな症状かを記入するものだった。
赤くんは顔をぱっと笑顔にして、 問診票を受付に持っていく。
赤くんの手を借りてゆっくり立つ
診察室に着くとドキドキして、 息が乱れた。
少し嬉しくて。 でも、複雑な気持ちもある
帰り道。
弱音を吐いたが、 赤くんは笑顔のまま続けた。
そう言われ、 赤くんと橙くんの家に着く。
2人を見て、少し羨ましいな、 と思った俺は最低かもしれない。
心の中でそっと、ごめんね、と 思った。
会議の日。
みんなが俺の家に集まってくれて 吐き気はずっとあったが、 会議はしっかり進んだ…
筈もなく、途中で休憩を挟み、 トイレに駆け込む。
赤くんは涙目で頬をぷくっと膨らました
そう言い、小指を重ねた。
部屋に戻ると橙くんが飛びついてきた。
チラッと桃ちゃんを見るが、 彼は知らんぷりで俺に見向きもせず 欠伸をしていた。
俺になんて興味ないと 言われているようで 涙目になる
もう少しで終わる会議をさっさと済ます
いざ、言うとなると緊張で 上手く喋れない
部屋を出る間際桃ちゃんをみると キッと睨まれた。
紫くんが頼ってくれたのが嬉しかった
彼氏の桃や、 1番一緒にいた青ちゃん、 大人びている黄ちゃん、 相方の橙ではなく。
今まで救われてばっかりだった俺を
だから、俺もそれに応えようとした。
上手く出来ているかは分かんないけど、 サポートがしたかった。
紫くんにありがとうを 沢山言って欲しかった
ただ、それだけだった。
だからこそ。 紫くんに倦怠期だと伝えられた時、 桃に腹が立った。
自分の彼女も大切に出来ないのかって
今日の桃の姿を見ても、だ。
無性にイライラする。 彼女が吐いても泣いても。
気にしないんだって
なんで俺が泣いてんだよ
かっこ悪い
やっぱ、俺の彼氏かっこいいなぁ… なんて思って。
紫くんにも同じ気持ちになって欲しくて
笑顔でそう言ってやった。
橙くんに寝かされ暫くして 孤独感を感じ、目を覚ます。
なんて、1人で言って、 1人で悲しくなった
自然と涙が溢れてくる
なんで俺没作しか作れないんよ
才能がないのか…
じゃ!ヾ('ω'⊂ )))Σ≡サラバ
コメント
9件
泣けました! 最高でした! 幸せでした! ありがとうございました! 初コメですが、応援してます!
最初暗くてBADEND系か…?って思ったら全然そんなことなかった最高すぎたぁぁ… 桃紫の子供かぁ…絶対かわいいんだろうなぁ…