sxxn 紫桃 高熱 嘔吐表現あり
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illma
らんが前で死にそうな顔しながら 配信準備してて 思わず声をかけた
今日は2人でオフコラボの予定で らんの家に来たんだけど
こいつ…多分相当調子悪い、
なのに、らんは無理に笑ってみせる
LAN
illma
ちょっと寝不足なだけって、
寝不足だったら寝不足だったで 絶対ちょっとじゃないし、
寝不足、って言う言葉で 片付けられる顔色はしてない
最近、らんは仕事に追われてて
休みがほぼなかったのは知ってる
全部一人で抱え込んでた、
illma
illma
LAN
LAN
illma
LAN
思いの外大きい声が出て 自分でもびっくりする
らんの顔が一気に曇った
LAN
その泣きそうな顔で謝られるのが 逆に胸に刺さる
なんで謝るんだよ…、 らんはいつも頑張ってんのに
そう思った矢先、
らんの体がぐらりと傾いて倒れかけた
illma
慌てて立ち上がって、らんの体を支える
illma
体がとても熱くて 絶対高熱
呼吸も荒くて、苦しそう
LAN
LAN
illma
illma
今日の配信は中止だな、
そう思いながら らんの腰に手を回す
力の抜けたらんを持ち上げて 寝室へと向かった
寝室に入り、ベッドにらんを寝かせた
周りを見ると、 電源が入ったままのパソコン
散らばってる資料
なんで、早く気づけなかったんだろ
LAN
布団をかけると らんが苦しそうに息を吐いた
熱のせいで顔が真っ赤で弱々しくなってる らんを見ると心が苦しくなる
今までも忙しくて体調崩してる事は 何回かあったけど
ここまでなのは初めて
もっと早く気づいてやりたかった、
手伝いたかった
illma
らんの前髪をまくって そっと熱さまシートを貼る
少しして、らんの瞼がゆっくり開いた
LAN
らんが体を起こそうとしたのを止めて ほぼ無理矢理寝かせる
illma
LAN
illma
illma
らんが微かに笑った
さっきまでは無理して笑ってたけど これは多分本心だった
時間が経つにつれ、らんの熱は少しずつ 下がっていった
LAN
もう深夜になった頃、 らんが優しい顔でそう言った
illma
柔らかく笑うらんの頭を撫でる
まだ熱が籠ってて温かい
illma
illma
LAN
illma
LAN
分かってなさそうな返事をされたけど まぁ説教は治ってからで
らんが再び目を閉じる
その寝顔を見てると
胸の中の焦りが 少しずつほどけていった
早く良くなれよ。
ℯ𝓃𝒹
コメント
8件
書くのうますぎですよぉ… この短編集めっちゃすきです!
いるらん、てぇてぇ…♡