……と現在に至る。
祐
俺、知ってるよ。
あれは千秋の心の底のことばじゃないって。
あれは千秋の心の底のことばじゃないって。
千秋
!
千秋
心の底の言葉じゃなくても、消えてしまえだなんて言った時点でダメだよ!
千秋
言った瞬間、友達失格なんだ!
千秋
僕、帰る!!
祐
……お前、傘ないだろ。
千秋
……
千秋
(そういえば、傘を取りに行ってって言われた時も雨、降ってたっけ。)
祐
今、お前が濡れてないのも、俺のおかげなんだぞ?
千秋
……ありがとう……
祐
ははっ!なんか違和感だな!
千秋
なんで……
祐
でも、俺、これからも千秋と友達でいたいと思ってる。
千秋
!……ほんと?
祐
あぁ、ていうか、その言葉に責任持ちすぎだろ。
祐
言葉一つで数年話さないとか、勿体ないと思うけどな!
祐
千秋、寮で働いてる時顔が辛そうだぞ?
千秋
え、そんなに……?
祐
なんで自分から命令を待つんだ?
千秋
……お母さんに個性がないから従えって言われたの。
祐
千秋は十分あるよ。俺はぜーんぶ知ってる。
祐
なんなら語れる。
千秋
そ、そんなにある、かな?
祐
ある!あ、あと
祐
千秋はなんで俺と口をきかなかったのも何故か聞きたい。
千秋
……罪悪感が、あった、から……
祐
ははっ、俺がそんな引きずる男に見えるか??
千秋
ふふっ、見えない、かも。
祐
やっと笑った。
なぁ、改めて友達になろう。
なぁ、改めて友達になろう。
祐
いや、幼なじみかつ親友!
千秋
……!
千秋
いいの?
祐
なって欲しい。
祐
なんなら、もう俺の中でなってた。
千秋
ぼ、ぼく……
千秋
(僕が一方的に距離を置いてただけ?)
千秋
(なにをしてるんだ、僕は!)
千秋
僕も!親友だと思ってる!
祐
ほんとか?嬉しいよ!
千秋
うわっ!急に抱きつかないでよ!
服濡れてるよ?
服濡れてるよ?
祐
久しぶりの声のテンション!
祐
あー!良かった!
千秋
あははっ!
祐
タオル、寮に取りに行こう。
千秋
うん!
祐
ほんと、なんで雨の中傘を差さずにいたんだ……
祐
ずぶ濡れじゃないか!
千秋
実は寮の人達から使えない、役ただずって言われちゃって。
千秋
もういる意味ないなってね。
祐
……それは辛いな。
祐
でも、千秋のいる意味は俺とこれからも親友でいるためだろ?
千秋
!えへっ、そうだね!
祐
あ、千秋頭痛くないか?
千秋
…振動でまだ痛いかも。
祐
じゃ、おんぶするよ。
祐
はい。
千秋
えっ、いいよ別に!
歩けるし!
歩けるし!
祐
千秋って転びまくるから怖いんだよ。
祐
だって、寮で皿割った時もつまずいたんだろ?
千秋
あー…確かに…
祐
だからおんぶ。
祐
なんなら保健室までおんぶで運んだからな?
千秋
え…じ、じゃあ失礼しま…す。
寮
祐
はい、タオル。
千秋
ありがとう、いたたたた…
祐
大丈夫か?
祐
でも、血が止まって良かったよ。
千秋
うん、あと何日で治るんだろう。
祐
保健室の先生は明日したらもう治るって言ってたけど?
千秋
…治るかなぁ。
祐
千秋はご飯食べないのか?
千秋
え?なんで?
祐
いや、倒れてからなんも食べてないなーってな。
千秋
あー、食欲ないんだよね。
祐
そうか…他には何も無いのか?
千秋
倒れる前、寝不足だったんだー。
祐
…寝れないのか?
千秋
うん、睡眠不足かな?
祐
それ身体が疲れてるんだろ。
祐
お前、卵と緑黄色野菜が嫌いだろ?
そのふたつ、疲労回復にいい食べ物なんだぞ。
そのふたつ、疲労回復にいい食べ物なんだぞ。
千秋
え、そうなんだ。
祐
しかもおんぶした時に毎回思うけど、体重軽すぎ。
祐
体重減少も疲労サイン。
千秋
…僕が体重が少ないこと気にしてるの知ってるでしょ。
千秋
あんま言わないでよぉ…
祐
あ、すまん。
祐
でも、その悩みを解決するにもご飯食べよう。
千秋
…祐って身長何センチだっけ…?
祐
え、俺?
祐
あー、多分178ぐらい…かな?
千秋
……どうりで高いと思った。
祐
千秋は165……ぐらい?
千秋
それは中学生の頃ですー
千秋
170だよ!高くなったでしょ?
祐
ほんとだな。ま、俺には勝てないけどな!
千秋
はーっ!?
祐
でも体重が反比例してるぞ。
千秋
どうしたらいいのー?
祐
だから食べろ…
千秋
もー。
千秋の部屋
祐
…千秋の部屋ってほんとなんも無いよな。
千秋
へへへ…
祐
…千秋と同じ部屋がいいなぁ。
祐
な、先生に交渉しないか?
千秋
え?…でも祐とペアの人いるじゃん。
祐
相手が千秋と組んでる相手がいいって愚痴るんだよ。
千秋
…相談してみる?
祐
あ、ねぇねぇ。
男子生徒
うん?なに?
祐
俺の部屋のペアの人がさ、君とペア組みたいって言ってるんだけど…
男子生徒
え、あいつが??
祐
そう。
男子生徒
え!じゃ、千秋には悪いけど変えてもらおうかな!
男子生徒
いや、千秋がいいよ?千秋がいいんだけど…
千秋
あ、いいよ別に!気使わないで!
千秋
あの子と仲良いよね!
男子生徒
まぁ、ね!
男子生徒
じゃあ、ペア変える?
祐
そうしよう。どっちも得するWinWinじゃないか!
男子生徒
あはっ!今から荷物もって先生に言ってくる!
千秋
うん、ありがとね!お世話になりました!
数十分後
千秋
ふぁーっ…
祐
はぁ…あいつ荷物多すぎだろ。
千秋
うーん、うーん。
祐
…頭、痛いか?
千秋
うーん、ううん。全然。
千秋
なんか、スッキリした!
祐
いや、千秋はいっぱい寝ろ。
千秋
えーっ!
祐
身体がいつか壊れるぞ?
千秋
ひぇ!
千秋
…でも、祐と仲直り出来てよかった。
千秋
今、部屋のペア組んでるのも、夢みたい!
祐
ははっ、確かにな。
千秋
あー、祐の部屋案内しよっか?
祐
あぁ、よろしく。
祐の部屋
千秋
はい、ここ!
祐
おー、結構広い。
千秋
ま!僕優しいから小さい部屋の方を最初選んだんだー!!
祐
自分で言うな…






