桃赤
曲ぱろっぽいけど曲ぱろじゃない(?
うちの街は夏と冬
綺麗な星空が見えることで有名だ
夏は猛暑
冬は極寒の中で見ることになるが
それでも沢山の観光客がやってくる
みな珍しいと言っているが
ここで育った俺には普通のこと
だから毎年
夏と冬に催される祭りにも
あまり出たことがなかった
でもその年は
小学生になって最初の祭りだから!
なんて議論を母親からゴリ押され
しぶしぶ一人で祭りに向かった
祭りの会場へ続く道を歩きながら
小学生一年生を一人で祭りに向かわせる親なんているのか
と、母親へ毒をつく
そうこうしてるうちに会場に着き
上着を着てくればよかったと少し後悔しながら
会場を歩いた
その時だ夜空を見上げる君を見つけたのは
瞬間色々な感情がごちゃ混ぜになり
思わず息を忘れた
桃
さっきまであった
寒い、暇、お腹空いた、なんて感情
軽く消し去って
かわいい、綺麗、なんて感情が俺の心を支配した
親は…一緒じゃないのか…
お揃いだ、っ
桃
一瞬心を支配した感情に疑問を抱く
あれは確実に「歓喜」だ
なぜ自分がそんな感情を抱いたのか
疑問に思っていると
赤
桃
桃
赤
桃
唐突に名乗られ少し混乱していると
赤
桃
赤
赤
赤
桃
赤
桃
赤
桃
赤
桃
赤
桃
赤
桃
赤
まぁ毎年いちご飴の屋台開いてるのじいちゃんだし
俺が言えばなんとかなるはず
桃
赤
桃
桃
桃
桃
桃
桃
赤
桃
赤
赤
この近くに座れるところ……
あ
桃
赤
赤
着いたのはトンネルを抜けた先にある
ちょうど草がしげって見えないところ
桃
桃
赤
桃
赤
桃
赤
桃
赤
赤
桃
別にいつも通りじゃん
赤
桃
赤
桃
赤
赤
桃
桃
赤
そう言葉を交わして別れ
来年を楽しみに待っていた
翌日
朝起きて流れてきたのは
いつもより少し声の低いアナウンサーが伝える
この近くであった事故
しかも昨日あったもの
「速報です、昨夜10時頃〇〇区で子供一人が亡くなる事故がありました」
「事故があったのは〇〇区の〇〇トンネルそば」
「この事故で亡くなった……プツンッ
桃
母
母
桃
一年後
桃
母
桃
桃
夏祭りはちょうど七夕の時期と重なり
冬より屋台が多く出ている
桃
秘密基地に着くが誰もいない
その後一時間ほど待っていたがりいぬどころか
人が来る気配すらしない
桃
りいぬ…いる、かな…
桃
ん…?あれ、
桃
ぁ、そだ
またりいぬに会いたい さとみ
これでまたりいぬに会えるかな、
桃
母
母
桃
母
母
桃
桃
母
季節は巡り冬
桃
母
桃
なんでよ短冊なんて意味ないじゃん
桃
母
桃
母
桃
母
桃
母
行ってもどうせいないし…
桃
母
桃
なんて行かなくなって十五年
俺ももう社会人で
目の前のことで精一杯で
桃
りいぬとの約束なんて忘れていた
桃
独り暮らしのマンションに
母親がいた
桃
母
驚いて立ち上がった母さんの足元に
二、三枚の紙が落ちる
桃
一枚紙を拾う
さとちゃんへ!!!
桃
なんだっけ…この呼び方…
桃
りいぬ…!
桃
母
桃
母
桃
母
りいぬくんなの
桃
嫌だ嫌だ理解したくない
りいぬは…!俺との約束…
桃
母
母
母
母
母
トンネル?茂み、?
桃
母
母
母
母
桃
桃
母
桃
星空を見上げて
「さとちゃんっ!」
桃
君のこと見つけた
りいぬが見せた夢は
まだ俺の宝物
何年経っても───
end
200たっぷ越えた没(
ぶくま一言
next⇢⇢⇢♡800~
コメント
7件
ブクマ失礼します
最高過ぎる!!
好きすぎてやばい ブクマ失礼します!