すなとバレンタイン

倫太郎は私に飽きちゃったみたい。 メッセージを送っても基本スルーか塩だし 直接話しかけようとしても女の子とばっかとずっといて かと思えば男子たちとわいわい騒いでて、 何だか私だけ避けられている。

あからさまに不機嫌そうな態度で私を見た。

そういうと彼はさっきの表情とは打って変わって

小さな変化だけどぱあっと顔が明るくなって声のトーンも変わったように聞こえた

こんなの慣れっこだ。慣れてるけど やっぱりその表情の変化に いつも心をえぐられる

そんな事を考えているうちに 彼は私をすっと横切り彼女の方へ向かった

そうだ…もうすぐバレンタインじゃん 今年は友チョコだけでいっか 倫太郎の分はあの子があげるから…もちろんいらないよね…？

まあでも治の美味しいと言って食べてくれる姿が見れれば(侑は知らん)今年は満足かな〜 なんて考えて無意識に口角を上げていたら後ろから物凄く視線を感じる ふいっとすこ~しだけ後ろちらりと見れば鋭い目でこちらを睨んでいる。 そうだよ倫太郎私の後ろの席じゃん 泣けてきた

これは私に言ってるんだよ…ね…？ 焦らずに…平常心…

好評だったら続きます(土下座)