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ポツポツ、

窓から雨の音がする。

風の音と共にまた強く雨が地面を打つ

そんな中 私は1ページ… 1ページ…と 読書をしていた。

沙羅

………

トンッ と窓を閉める。

最近雨が強いような… と思いながら静かに窓を閉める。

沙羅

こういう時は、 一人になりたいな。

沙羅は独り言を言いながらペラペラと  〜シャボン玉の様に〜 を読んでいる。

沙羅

あ、晴れた…

さっきまで強い雨が降っていたが…雲が

沙羅

お散歩行こうかな。

沙羅

晴れたし。

私はその本に付箋を貼って バタッ と本を置いた。

沙羅

……

沙羅

やっぱり晴れた外が一番だな。

私はドアを開けた。 するとそこには、葉がビタビタに濡れていた。

沙羅

あ…あの子、また外にいる。

永徳

すみませーん!新聞配達でーす!

永徳。 あいつは新聞配達をしている。

沙羅

今日も話そうかな、、

私はあの人に片思いしている。

両思いかは分からないが、

とにかくイケメン。

沙羅

あっ、あの…

永徳

あっ。こんにちは。

沙羅

いつもご苦労さまです。

永徳

いえいえ。

沙羅

あ、あの、

永徳

はい、?

沙羅

……

言えない。言えない。あの二文字が。

心臓が破裂しそうで怖い。

もし振られたらどうしよう。

沙羅

…や、やっぱ、た、大丈夫です。…

永徳

そうですか? あっ、では。もう時間なので。失礼します。

沙羅

は、はい。気をつけて。

永徳は、自転車を漕ぎながら後ろ姿で手を振った。

沙羅

、、、、やっぱり今日も言えなかったなぁ。

沙羅

っっはっ!!

いつしか夢を見ていた。

あの、「シャボン玉の様に」を読んでから変なことばかり。、

私はあの本を見ているだけなのに!

変な考えで腹を立てているのを私は馬鹿らしいと思った。

沙羅

今日も読んでから永徳さんのところに。

私はいつもの様にペラペラと丁寧に読んだ。

その中にこんなお話があった。

??

、…あれ?

彼の中指には 「指輪」があった。

??

実は、結婚することになったんです。

??

そ、そうですか、、

??

では。、

??

待ってください!

??

??

本当は…貴方の事が好きだったんです!

??

っ…!!    気持ちだけ、貰っておきますね。

??

分かってますよ。だって、結婚することにしたんですものね。

??

いえ。

沙羅

はぁ。

私は息を吐き。外に出てまたあの人のもとへ行くのだった。

沙羅

こんにちは。

私はいつもの様に永徳さんを読んだ。

永徳

こんにちは。今日も元気ですね。

沙羅

あれ?

私が見たのは幻覚なのか、 夢なのか。

あまりの驚きに、私は喋れなかった。

その永徳の中指には、「指輪」 だった。

沙羅

結婚することに、、したんですか?

永徳

あれ?気づいちゃいました? あはは。そうなんです。

沙羅

そ、そうですか、お、おめでとうございます。

永徳

いえいえ!

永徳

これで。時間なので。

沙羅

あのっ!もう、遅れたことなんですけど。

永徳

、?

沙羅

大好きでした。  でも。もう。あれですよね、

永徳

はい。ごめんなさい。気持ちだけ受け取ります。

沙羅

ごめんなさい。

永徳

いいえ。では。これからも友達でいましょうね。

沙羅

はい。

ぁぁ、もう遅れてたんだ。

ワクワク感が一気に罪悪感に包み込まれる。

もっと前に、好き って言っとけば、

もう。幸せは訪れない。

まるで、あの本のように。

その「願い」はシャボン玉の様にパチンと割れた。

私は、ナイフを取り出し、自分の体に。

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