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ぷぅぴす

太宰さんが自傷してるのが見たかった!

ぷぅぴす

それだけ!

ぷぅぴす

自給自足!

⚠流血及び自傷表現。 苦手なら今すぐユーチュブかティックトック、インスタにゴー! 血を花と表現しています。脳内変換で宜しく!

つぅと刃が皮膚を切る。

切れた隙間から赤い花が咲く。

ズキズキとする痛みに自分は生きているんだ。ということを確認すると同時に、自己嫌悪に陥る。

太宰

っ…

刃物を替えて再び刃を皮膚に当てる。

少しだけ力を入れると赤い花から黄色の物がちらりと…

太宰

あ…新品だ…

間違えて新品の剃刀を使ってしまった。

太宰

はぁ、

太宰

今度からちゃんと片付けよう。

意味のない反省をしてまた切る。

花とともに苛立ちが流れる。悔しさが流れる。苦しみが流れる。

私には必要な罰だ。

産まれてきた罰。

呼吸をする罰。

愛される罰。

気づいた頃に花は床一面に散らばり、指からも花がぽたぽたど垂れていた。

其れでもまだ足りぬ。

刃物をカッターに替えて又皮膚を切る。

切る、切る、切る、切る、切る、切る。

中也

ただいまー

中也

太宰?

今日は俺より先に帰ったのに太宰の姿が見当たらない。

玄関に靴がぽつんと一足。

厠か?それとも風呂…

風呂場の方からはぁはぁと荒い息遣いが聞こえた。

中也

太宰!

太宰

中也…おかえり。

中也

手前また…

呆れた顔をした中也が帰ってきた。

中也

はぁ…

何も云わず溜息をつき私の腕をぐいっと引く

太宰

いつっ…

太宰

ちょっと何。

花だらけの腕を中也は、優しく水道水で洗い流した。

太宰

何のつもり。

中也

手当。

太宰

余計なお世話。

太宰

私一人で出来る。

そう云うと中也は

「手前の手当は何時も雑だ。そんなんじゃ傷が化膿して、もっと面倒臭くなる。」

っと。私は一回も化膿させたことがないのだけれどね。

中也

ほら。タオルで血抑えろ。

太宰

うん。

綿棒で軟膏を塗り、ガーゼを当てて包帯をくるくると巻く。

中也

何で皮下脂肪まで切った。

太宰

間違えて、新品使った。

中也

阿呆か。

中也

本当は縫わなきいけねぇけど

中也

テープで我慢だ。

医者ほどじゃないけど手際がよく、なんか博識な中也。

太宰

中也ってさ、

太宰

手練れてるし、

太宰

怒らないよね。

太宰

何で?

少しばかり攻めた質問をすると中也は表情を変えずに淡々と語った。

中也

手前の躰で

中也

手前の人生だから。

中也

俺が口出しする余地はねぇ

中也

でも、相棒として見過ごすことは出来ねぇから

中也

手当はする。

中也

其れだけだ。

彼の答えを聞いて何故か心が軽くなったような気がした。

中也の云ったことは本当に当たり前。だけどとても、心地が良かった。

今迄私の傷を見た大人は、

自分だけの躰じゃない。

心配する人がいる。

馬鹿馬鹿しい。

くだらない。

口を揃えてそう云った。

中也のような事を云ってくれた人は初めてだ。私はその言葉が嬉しくてたまらなかった。

太宰

矢っ張り中也は優しいね

中也

そうかもな。それに

中也

俺は手前と同類だ!

にこやかに云うことではないが中也は笑って云った。

中也

うしっ。終わり。

中也

後菓子買ってきたけど喰うか?

冷蔵庫から紙箱を取り出に微笑む。

太宰

食べる!

太宰

何買ったの?

中也

家主貞良(カステラ)

中也

手前は先に風呂場片付けろ!

太宰

はーい。

暗い夜の中横濱の何処かで誰かの心が温まった。

其の心を温めたのは同じ傷を持つものだった。

文ストキャラ自傷行為集

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コメント

16

ユーザー

oh......中也の「皮下脂肪まで切ったのか」ってとこで私の腕も痛くなってきたwあ、初コメ失礼します!

ユーザー

中也優しい✨ 太宰さんの自傷好き((いい意味で

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