主
さつき(マッマ)
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さつき(マッマ)
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さつき(マッマ)
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…次の日、ちゃばは神社に 来なかった。
朱。
話しかけたくない思いをなんとか 踏み切りそう問いかける。
「……風邪、だそうだ。」
その解答にほっと胸を撫で下ろす。
朱。
…その時、そう思った自分に 違和感を覚える。
風邪だからほっとした、 そんな事、今まで思った事 がないのだ。
人が風邪をひいて、先んじて出てくる思いは心配であるべきなのに。
朱。
じわ…と心を蝕む音がする。
朱。
すごく、きもちわるい。
ー次の日、 ちゃばは来なかった。
ーその次も、 ちゃばは来なかった。
ーまたその次も… ちゃばは来なかった。
ーその次も、その次も、その次も…
『ちゃばは、神社に来なかった。』
朱。
朱。
「…風邪だそうだ。」
「妾は、それしか聞いていない。」
朱。
「妾は、それしか聞いていない。」
機械のようにそう返す神様に 段々頭が痛くなってくる。
朱。
「じゃあ、なんと答えればよいのだ?何が正解なのか、妾に教えてはくれないだろうか?」
朱。
ふと、そう言われ身体が強張る。
朱。
朱。
「妾には、何と答えればよいのか、分からない。」
「人間とは難しいのだと、 …それしか、知らんのだ。」
朱。
…跡がつきそうくらい 手を強く強く握りしめる。
朱。
それでも許せないのだ。 この煮え滾るような怒りが、
この沸騰しそうな程に溜まった 怒りが、許そうとする自分を掴んで離してはくれない。
朱。
朱。
嫌だ。嫌だ。 この気持ちは一体何?
普段ならありえない事ばかりで 心が張り裂けてしまいそう。
朱。
貴方は無力だと、 そう押し付けられたみたいで
朱。
私は足早に神社から離れた。
ーーーーーーーーーーーーーー
…誰もいなくなった、 魚だけの静かな神社で、 神はひとり呟いた。
「…何故朱。はあんな事を…、」
いや、人間からしてみれば、 自分の方がおかしいのだ。
神という不可思議かつ神秘な存在を 人間が理解できるはずもない。
「だが、あやつは…、茶柱は」
…きっと、何もかもを理解していた。理解した上で、 あの行動をとったのだ。
尚更理解できないと思いつつ、 神は約1週間程前の記憶を 辿ることにした。
茶柱
茶柱
「…何故だ。」
茶柱
「理由として不十分だ。」
「そもそもーっ」
茶柱
茶柱
茶柱
茶柱
茶柱
「…ほう?」
茶柱
「妾はまだ許可を出した覚えはー」
茶柱
茶柱
茶柱
「…お主は妾や朱。の事が… 嫌いなのか。」
茶柱
「…茶柱、」
茶柱
茶柱
茶柱
茶柱
茶柱
茶柱
茶柱
茶柱
「…まだ話がっー」
茶柱
「…、いや、いい。」
「承知した。必ず戻って くるように。」
茶柱
「…戻った時に問うのでも 遅くはなかろう。」
「…龍宮ノ使よ、妾は少し眠る事にした。神社は頼んだぞ…」
"感情、人の心など微塵も 感じていないのに"
そんな言葉を思い出しながら、 神は意識を手放した。
朱。
その次の日、ちゃばは私の心配とは裏腹に、なんともないような顔で神社の掃除をしていた。
茶柱
茶柱
朱。
なんの変わりもない。 …いつもの、あの茶柱だ。
朱。
嫌な感じが消えてはくれない。
何か違う、と訴えるような
朱。
茶柱
この笑顔の奥に何かが 隠されているような気がして
朱。
茶柱
あの長い長い1週間が、 まるで3日程度かのようにおどけて言う目の前の相方が。
…私には、仮面を被った 別人にしか見えなかった。
朱。
朱。
自然と口から言い訳のように そう声が溢れる。
朱。
朱。
…こんな事を前にもしたような。 そんな事を考えながら、 私は急いでその場を離れた。
同じ空間にいたくなかった。
茶柱
茶柱
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コメント
13件
いやぁッッ?! タイトルからして不穏すぎてドッキドキで読んでたんですけど The、不穏じゃないですかッッッ?!?! 神様寝れるんだ...
読解力がない僕でもわかる。うん。なんか不穏になってね? 一体何があったんだ?? 進むにつれて神様が何か分からなくなっててるね〜、てか神様っていう寝れるんだね!ちゃんと起きるのかな〜??
めっちゃ不穏になってるーーー!(?)何があったんだ?ほんとに(( 神様、はよ起きろーーー((