雑用は慣れっこです

そうだよ...

私が悪いよ、

わがままな私

気を使えない私

迷惑をかける私

使えない私

全部

全部！

私のせいだから

なにもかもが嫌になった

及川さんに会いたくなくて

泣きながら

視界がぼやけるなか

必死に逃げて

走って...

気がついたら教室にいた

お昼に聞いたばっかりなのに

久しぶりに感じた

暖かい声

男らしい声

話したい

話させて

口よ、動け...！

息苦しい

思うように呼吸が出来ない

助けてくれてるのは分かるよ

でも、

その言葉を1番聞きたくなかった

その人のことなんか忘れたかった

いやです

知りません

ｽﾀｯ

暗闇の体育館

誰も居ない

お昼の時とは違う

静まり返ってる

まるで少し前の私みたい、笑

......

ねぇ

やっぱり私にマネージャーなんて

みんなのお世話係なんて

雑用係

なんて無理だよ、？

そんなに強くないもん

私だってか弱い女の子だもん

メンタルずたぼろだよ

誰も居ないはずの体育館

暗闇の中響き渡る声

誰...

聞いたことあるようでないような声

優しい声

心がこもってるが分かる

真っ暗でなにも見えない

でも足音的には...

4人？

この時間帯の体育館に

自主練...？

でも、

誰かに話したことで

変わらない

そんな浅い傷じゃないもの

無理だよ

確か入った体育館の名前は...

第三体育館