杏
杏
杏
彰人
杏
杏
彰人
杏
どうしようもなく 死にたかったんだ
生きたいと、 思わなくなってしまったんだ
定期的に体が震えて
力が入らなくなって
不安感に襲われるんだ。
それでも、 周りに悟られたくなくて。
期待された通りの人物で 在りたくて。
無理をしてでも、 自分を捨てるって決めたんだ。
それでも、 凡人には限界があって
努力が実力に、 反映されなくなってきて
捨てた自分が戻ってくるんだ。
怖いんだ…
アイツが、死んでから。
昔から、歌が好きで。 よくその子と歌っていた。
明日香は、俺にとっての 心の支えだったんだ。
だからなのか、俺には分からない
俺を苦しめるこの…
幻影
幻覚
幻聴
冷静でいられる訳が無いだろう。
それでも、そんなことを、 周りの人に言ったら… 引かれてしまうから。
最初はまだマシだった。
明日香のことを思い出すと 幻影が俺を殺しにくる。
いや、もうその頃から 狂っていたのかもしれない。
症状は悪化し続けた。
やがて、俺は歌えなくなった。 音楽界隈に足が出なくなった。
思い出せば、きっと俺は 幻影に殺されてしまうから。
だから、話題を避けて。
薬を飲んで。
音楽との縁を切った。
そして、 俺は大きな過ちを犯した。
スマホから音楽のアプリは 全て消していた。
それでも、何故か通知が 大量に来ていて。
薬を飲み、渋々UNTITLEDを開いた。
俺が初めてミクと対面した日から、 関係は既に変わり始めていた。
取引だった。
ミクの主催するゲームに 協力すること。 そうすれば 俺は音楽に対するトラウマを、 全て忘れることが出来る。
釣られたんだ。餌に
それでも、このままの日々を 過ごしたくなくて。
怖いと、死にたいと思う自分を 変えたくて。
間違いなく、俺は 同意書にサインした。
最初は愛されてきた。
僕の両親は、僕が生まれた時から
性同一性障害を、拒まなかった。
たくさん、愛情をもらって、 みんなと同じように生きてきた。
それでも、いつの間にか僕は 他とは違うんだって、感じた。
僕は、皆と違うのか?
クラスで飼っていた魚が死んだって、
目の前で猫が跳ねられたって、
目の前で人が自殺したって。
僕には心底どうでもよかったんだ。
周りからは、 薄情者だと、罵られた。 偽善者だって、虐げられた。 障害者だって、拒まれた。
いつの間にか、 性同一性障害も、 完全なコンプレックスに なっていたんだ。
僕には、周りが 目障りでしかなかったんだ。
僕は少し仕返しただけなんだ。
殴られたから、痛みを感じた分だけ、 殴った奴の骨を折った。
陰口を叩かれたから、 その女の口元を軽く引き裂いた。
階段から落とされたから、 屋上から落っことしただけなんだ。
警察もたくさんの人に会って。
たくさんカウンセリングを受けて。
何回心に無い謝罪文を 呟いたことだろうか。
僕は、いい加減に周りに事実を伏せて生きようと決めた。
障害を黙り、至って普通の学生として、生きることにしたんだ。
生きづらさを感じて居た時、 僕にある出来事が起こった。
大切な、女の子に出会ったんだ。
いじめられて、転校した時に 会った女の子。
一目惚れだった。
僕と彼女が初めて出会ったのは、屋上だった。
僕とその子は気づけばつるんでいて、かけがえのない存在になっていた。
だけど、甘くなんてなかった。
その子は、僕のせいで 性暴力を受けた。
許せなかった。
暴力を奮ったあの男も、
それを阻止出来なかった僕も、
どうしても許せなかった。
僕は男を殺した。
許せなかったから。
毎日的確にストーカーをして
たまに部屋に不法侵入したりもして
最終的には眠っている所を 無理やり拘束して、
起こした後に体を刻んだんだ。
そんなことをしても、 僕の心は痛まなかった。
沢山の人に言われたんだ
お前は、間違っている存在だって
存在してはいけないんだって。
暴力男は殺したんだ。 後は自分を罰せば良い。
罰し方は思いつかなかった。
自殺しようと決めてから、 暫く死に方に悩んだ。
結果的には、 僕は屋上からの転落を選択した。
死のうと思った日、最期に、 メモに残した遺書を開こうと思って
スマートフォンを取り出したら、 UNTITLEDを見つけた。
ミクに出会った時、僕は奇跡だと思った。ミクは説明してくれた。 セカイについて。
機械工学が好きな僕には得しかない話だった。そして、セカイでは何度でも死ねることを知った。
ゲームを進行すれば、 願いを叶えてくれると聞いて。 僕は死のサポートを してもらうことにした。
同意書にサインした。
僕は、誰にも認められないまま 死ぬんだって、確信した。
ねぇ、維申。今、時間ある?
ん、あるけど、、どうかした?
もう、気づいている とは思うんだけど、さ
僕、本当は男なんだ。
……うん、分かってるよ。
引かないの……?
引くって、何に?
……っ、
ありがとう
何がだよって笑
美佳、どうしても 耐えられなくなったら 絶対に相談しろよ。
……うん、ありがとう
僕らは、比較的に 打ち解けが早かった。
理由は明白だった。
僕と維申は、本気の 自殺願望があったから。
そして、周りにそれを隠して 生きていたから。
それに、もう1つ。
僕は、維申に死んで欲しくなかった
維申は、僕の一目惚れ、初恋だった女の子にとてもよく似ていたから。
外見では無く、生き方や、人物像が。
僕と、その子が出会ったのは屋上と言ったが、、、
正確に言えば、その女の子は屋上のフェンスより外に、裸足で立っていたんだ。
……僕が、たまたま出会っていなければ…"先を越されて"いたかもしれない。
僕らは死にたがりだ。
死んで全てが解決すれば良いのに。
僕は、死が怖くない。 むしろ、何故怖いのか分からない。
僕は、生きたい様に生きるだけ
だから、
だから……
お願いだから……
美佳
美佳
美佳
MEIKO
MEIKO
美佳
維申
MEIKO
美佳
美佳
美佳
維申
MEIKO
MEIKO
MEIKO
美佳
MEIKO
美佳
美佳
MEIKO
MEIKO
維申
葵ールカ 俺ーKAITO 美佳ーMEIKO 明日香ー旧ミク として…
現ミク リン (レン?)
維申
維申
維申
MEIKO
美佳
MEIKO
維申
維申
美佳
美佳
MEIKO
MEIKO
MEIKO
維申
美佳
MEIKO
維申
維申
維申
維申
MEIKO
美佳
MEIKO
維申
維申
維申
MEIKO
MEIKO
維申
美佳
闇が広がる
僕の世界の光が絶える
死ぬな
そんな感情が掻き消されるほど
現実は地獄だった
静かに目を閉じた 彼に掛けた言葉は
たったのひとつも返事が 返ってこなかった。
正直吐いた言葉一つ一つなんて 全く覚えていない
ただ彼の返答が聞きたくて
ただ、彼に動いて欲しくて。
彼の死を、認めたくなくて。
必死にMEIKOが僕を 宥めようとする。
それでも口から放つ言葉は 止まらなかった。
僕を認めてくれたあの人が
僕に気を使ってくれたあの人が
僕なんかの自殺を ずっと止めようとしてくれた人が
目の前で目を閉じている。
二度と彼の意思で動かないであろう その体からは 何の意志も感じなかった
まるで魂の抜けた人の殻のように
まるで糸の切られた人形のように
彼は心做しか
頬に微かな笑みを浮かべていた
開放された奴隷のように
何もかも知らない 無垢な少年のように
世界の闇なんて全く知らないように
僕の目から流れる涙なんて 初めてに等しいんじゃなかろうか
叫ぶ声も涙も止まない。 止められない。
まだ生きてる。 そう信じて。
こんな馬鹿げた クソみたいなデスゲームの
被害者の男性
彼が何をした、?
ずっと僕らのために 動いてくれて
誰より脱出に貢献して
どうして彼がこんなずさんな 対応をされているのか?
好きじゃない
好きじゃない
好きじゃない
好きじゃない
いつもの僕に
「間違っている」僕に成れ
好き嫌いでしか判断しない
気楽な自分に成れ
この胸の苦しみから逃れたい
この溢れ出る涙をとめたい
最悪で、最低で
「存在の間違っている僕」に成れ
もうこんな苦しみ耐えられない
MEIKO
MEIKO
MEIKO
リン
MEIKO
リン
MEIKO
リン
MEIKO
リン
リン
MEIKO
MEIKO
リン
リン
MEIKO
リン
リン
MEIKO
リン
MEIKO
MEIKO
リン
MEIKO
MEIKO
リン
MEIKO
MEIKO
杏
杏
彰人
彰人
杏
彰人
杏
彰人
杏
彰人
コメント
2件
投稿お疲れ様でぇす! なんかめっちゃ面白かった… え?レンの数が合わない?…っていうかこのセカイの創設者って明日香ちゃんじゃ無かったよね…? 創設者が他にいる…?もしかして今のGM5人+明日香ちゃんの思い出のなかのひとたち…? それともミクが自ら?それとも… …っていうか維申んんんんんんん!なんでだよぉぉぉぉお!! あ、あと美佳さん56さんといてぇぇぇぇえ!
投稿お疲れ様〜!! 全くもう……困っちまうぜベイビー(?)維申……お前なんで死ぬんだよ……何回死ぬ気だよ……生き返ってくれよ頼むから…… レンの数が合わなくなる…?なら、創造主は別にいる……?それがミクの存在を……とは思ったんだけど、、なんかさすがにそれは無さそう、、いや誰やねん らふちゃんは「♡♡♡」以外の選択肢を学ぼうね👍