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日本
静まり返った部屋で一人、 日本は心配事に頭を悩ませていた。
日本
日本
日本
日本
ネガティブ思考に陥っていると、 風呂場の方から二国の声が聞こえてくる。
その声は日本が思っていたものとは違い、 とても楽しげな声だった。
日帝
13植民地 (アメリカ)
日帝
13植民地 (アメリカ)
居間に戻ってきた二人はいつもと変わらない様子で談笑しており…… 日帝もその耳と尻尾を顕にしていた。
日本
日本
日帝
日本
日帝は長い尻尾を立てながら、 ふんわりと微笑む。 その様子に日本は安堵した。
日本の思う事態にはならなかったのもあるが、何より ありのままの父親が受け入れられたことを嬉しく思った。
日帝
13植民地 (アメリカ)
日帝
13植民地 (アメリカ)
日帝
日本
日本は遠目からアメリカと日帝を見守る。 二人が本当の親子のように見えて、思わずクスッと笑ってしまった。
日本
あっという間に夜。
たくさんはしゃいだからか…… アメリカは首をコクコクと揺らし、 今にも眠ってしまいそうだ。
日帝
13植民地 (アメリカ)
日帝
13植民地 (アメリカ)
日帝
13植民地 (アメリカ)
13植民地 (アメリカ)
日帝
13植民地 (アメリカ)
日帝
日帝
13植民地 (アメリカ)
日帝
日帝はアメリカの頭をひと撫でして、 布団の用意を始める。
ひとつの布団に二人分の枕を置いて、 毛布を丁寧に重ねた。
日帝
13植民地 (アメリカ)
日帝
二人はもぞもぞと布団に入り、 向き合う形で背中を丸めて包まった。
13植民地 (アメリカ)
日帝
13植民地 (アメリカ)
日帝
13植民地 (アメリカ)
日帝
しん……部屋に静寂が訪れる。
アメリカは、意識が落ちる前に 小さな声で話しかけた。
13植民地 (アメリカ)
13植民地 (アメリカ)
日帝
13植民地 (アメリカ)
日帝
日帝
13植民地 (アメリカ)
13植民地 (アメリカ)
日帝
残念だが、お前の予想は外れるよ。
俺達は権益のために対立する。 互いを憎み、軽蔑し、嘲り、そして惨殺し合う。誰彼構わず卑怯な手を出し尽くす。 暴行、虐待、実験、虐殺…… 正義を盾に身の毛もよだつ行為を繰り返し、俺達は怪物へと成り果てるんだ。
そうやって、後世に渡って癒えることのない傷を残すことになるんだよ。
この少年と日帝に待ち受ける悲しい結末。 ……だが、この無垢な少年の前でそれを言うことは出来なかった。
13植民地 (アメリカ)
日帝
日帝がアメリカの約束に応えることはできない。 その代わり、細い尻尾を アメリカの小さな腰にそっと滑らせる。
アメリカは、腰に巻かれた柔らかい尾を 愛でるように撫でた。
日帝
13植民地 (アメリカ)
日帝
13植民地 (アメリカ)
日帝
13植民地 (アメリカ)
日帝
腰に巻いた尻尾に目をやると、 それはだらりと力無く垂れ下がっていた。
13植民地 (アメリカ)
日帝
13植民地 (アメリカ)
日帝
日帝はアメリカの身体を抱き締め返す。頬擦りをして、尻尾をさらに巻き付ける。 あの青年の姿を思い浮かべながら、 虚しさと悔悟の念を埋めるように。
13植民地 (アメリカ)
日帝
13植民地 (アメリカ)
日帝
暫くすると、 アメリカの寝息が聞こえてきた。 日帝は何となく寝付けず、幸せそうに目を瞑る少年の顔をじっと見つめる。
日帝
二度と許されない。 そして俺も、あの男を許すことはない。 もう手遅れなんだ。 俺達がしたのは、そういうことだったのだから。
日帝
日帝
それでも……
日帝
日帝
ちゅ…… 日帝は、穏やかに眠るアメリカの頭にそっと唇を落とした。
**続く**
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