東雲絢斗
………
目を覚ましたら其処は何処かの廃墟ビル。
東雲絢斗
ここは…
何処か"懐かしい"所だった。
東雲絢斗
………。
辺りをみわたしていると奥の暗闇から 『コツ…コツ…』と足音が響いてきた。
滌波由美子
あ♡お目覚めですかぁ?♡
「せぇんぱい♡」
東雲絢斗
其の気色悪い声で呼ばないでくれるかな?
俺は精一杯の笑顔で笑いかける。
滌波由美子
酷ぉい♡((泣))
東雲絢斗
…所で、なんで俺を此処に?
東雲絢斗
と言うか、此処は…何処?
滌波由美子
あれぇ?此処迄来ても分からないんですかぁ?♡
東雲絢斗
…生憎、此処には身に覚えがなくてね。
此処には来たことがあるが、見間違いだと大変な為、とにかく此処が何処か聞き出さないといけない。
滌波由美子
しょぉがないなぁ♡
滌波由美子
先輩の為に教えてあげますぅッ♡
東雲絢斗
……
滌波由美子
此処はぁ♡
「"ヨコハマ"です!♡」
東雲絢斗
………ヨコハマ…
滌波由美子
そぉですよぉ♡
東雲絢斗
…其れで、俺を此処に連れてきてなにがしたいの?
滌波由美子
先輩にはぁ♡此処でも"悪役"になってほしおんですぅ♡
東雲絢斗
………
滌波由美子
返事が無いって事はOKって事ですね💕
東雲絢斗
違う。自己中なのもいい加減にしろよ。
滌波由美子
ぇへへ♡ありがとうございますぅ♡
東雲絢斗
褒めてないんだけど…
東雲絢斗
………
俺は其の後『滌波由美子』のボディーガードらしき人に監視されながら『滌波由美子』の後ろを歩いた。
東雲絢斗
はぁ…
なんで俺ばっかりこんな目に…
東雲絢斗
………
あの人達に会いたい…
東雲絢斗
此処に居るかな…((ボソッ))
神様。もし本当に居るなら、俺の願いを叶えてください。
滌波由美子
…せんぱぁい♡何1人で喋ってるんですかぁ♡?
東雲絢斗
別に。放っておいてくれるかな?
東雲絢斗
今考え事で忙しいから。((微笑む))
滌波由美子
ッ!!
バチンッ…という鈍い音が路地に響く。
東雲絢斗
………
ボディーガード1.
由美子お嬢様!どうかなさいましたか!?
滌波由美子
此奴を痛めつけて仕舞いなさい!!
滌波由美子
太宰様によく似ている…。本当に憎いわ。((ボソッ))
ボディーガード1.
はっ!
ボディーガード2.
承知致しました!
「ドコッ…ドンッ…バキッ…ドンッ」という音と、苦しむ俺の声が路地裏に響いた。
嗚呼…神様。
東雲絢斗
…………
俺の、地獄のようなこの日常は
東雲絢斗
……w
何時、終わるのでしょうか…。