かなめ
深夜二時
俺は会社から家へ帰ってきた 小さい声で挨拶すると上着を掛け、荷物を机に置きネクタイを緩める
かなめ
ソファにつき大きく息を吐く
このまま寝たいところだが、ご飯を食べていないし、風呂にも入ってないのでまだ寝ることが出来ない
ゆっくりと立ち上がり、テーブルの上にあった置き手紙を読む
〈今日は唐揚げだよ~!冷蔵庫の中にあるからレンジであっためてね〉
かなめ
○○の文字の下に、
〈いつもありがとね〉
そう書き加えると冷蔵庫へ行き、ラップの巻かれたご飯たちをレンジで温める
その間に風呂に入る 彼女が沸かしてくれていたため、シャワーだけでなく風呂に浸かることもできた
風呂から上がり、髪を拭きながらリビングへ行くと見慣れたシルエットを見つける 俺はふっ、と微笑み彼女に近づく
かなめ
後ろから抱きしめるとビクッと驚く○○をぎゅぅっと抱きしめる
主人公(夢主様)
後ろへ振り向き、笑顔を向ける○○がクソみたいにかわいくて肩口に顔を埋める
主人公(夢主様)
かなめ
主人公(夢主様)
ぐいぐいと俺の体を押し、ソファに掛けさせるとてちてちと洗面台に行く
台所から香る唐揚げの匂いが俺の体に染み渡る
主人公(夢主様)
近くのコンセントにプラグを差した○○が俺に熱風を浴びせる
主人公(夢主様)
かなめ
○○の方がさらさらじゃない?
○○の髪を一束掬い、ちゅっと口を落とす
主人公(夢主様)
かなめ
俺の髪をかき混ぜる動作が雑になる 照れているのは長年の付き合いだからすぐわかってしまう
主人公(夢主様)
ドライヤーの電源を切り、立ち上がる○○をぐい、と引っ張る
主人公(夢主様)
ちうっ、と頬にキスをして手をパッ、と離す 恥ずかしさと急に手を離したため、○○がバランスを崩したのか後ろに倒れる もちろん、○○には傷ついてほしくないので腕を引っ張り、今度は唇にキスを落とす
主人公(夢主様)
かなめ
今度は鎖骨に唇を落とす 俺はこいつがどれだけかわいくて健気かを知っている 今だって、俺の服を着て俺のためにご飯を作ってくれた そんな○○が世界一好きだ
主人公(夢主様)
そう言い、リビングのドアをバタン、と閉める○○
かなめ
いつだって○○はかわいい そんな○○が俺にとって世界一の癒しで愛しの嫁だ 今夜はうんとかわいがってあげないとね♡