コメント
0件
👏 最初のコメントを書いて作者に喜んでもらおう!
雪見羽 結乃
突如、モニカを呼ぶ声がした。
アラン
アラン
雪見羽 結乃
何だこの男子!
モニカ
雪見羽 結乃
「オレのモニカ」なんて 言うから、一瞬彼氏かと思ったよ。
というか、シスコン?
アラン
モニカ
アラン
アラン
雪見羽 結乃
雪見羽 結乃
確かにそっくりな容姿をしている。
兄妹揃って、端正な顔立ちだし ストロベリーブロンドの髪の毛だし
更には登園時に 兄が子役をしていることも聞いた。
雪見羽 結乃
今の私は体こそ幼児だが、 実年齢は高校入学前。
一応は私のほうがお姉さんなのだ。
アラン
アラン
女の子にいじめられるとは、 まさか美少女すぎる故か。
羨ましいほどの可愛さだが、 美少女過ぎるのも大変なんだな。
雪見羽 結乃
雪見羽 結乃
正直それを言うのは、照れくさい。
しかし彼女は友達なのだ。 見捨てるなんてできない。
モニカ
モニカは私を驚いたような顔で 見つめると、 柔らかい笑顔を浮かべた。
モニカ
モニカ
モニカ
雪見羽 結乃
プルキュアとは、 確か変身少女アニメだったな。
雪見羽 結乃
雪見羽 結乃
雪見羽 結乃
幼稚園から帰宅後。
雪見羽 結乃
この世界で守りたい人を 守れるのか
4歳の女の子が考えるには あまりに重すぎることを 考えていた。
雪見羽 結乃
雪見羽 結乃
だとしたら、魔法属性もあるのか? ならば、私はどんな魔法を使うのか
雪見羽 結乃
雪見羽 結乃
雪見羽 結乃
雪見羽 結乃
今日、幼稚園にある絵本を読み、ニュースを見まくった結果、朝よりも この世界のことがわかってきた。
雪見羽 結乃
雪見羽 結乃
雪見羽 結乃
雪見羽 結乃
驚くことに、 なんと、私は基本魔法が使えなかった。
この世界の私の両親は 「魔法戦士」らしいのだが
私は、幼児でも使える魔法ですら 一つも使えなかった。
雪見羽 結乃
雪見羽 結乃
雪見羽 結乃
うんうん。 だって歩くのだって個人差があるし 言葉を覚えるのも 早い子供と遅い子供がいる。
私の魔法が使えないのは、 恐らく成長ゆっくりめな 体質だからだろう……
雪見羽 結乃
雪見羽 結乃
幼稚園でみんな魔法使ってたぞ! 魔法使えなかったの私だけだぞ!
雪見羽 結乃
雪見羽 結乃
雪見羽 結乃
雪見羽 結乃
新しい世界へのワクワク感は どこへやら。
私は早速、 うなだれてしまった。 そんなときだった。
キィィィ……
ドアの音がした。
雪見羽 結乃
顔を上げると、父さんがいた。
お父さん
雪見羽 結乃
今の私は目の前の男性の娘で 悩み事を相談しても おかしくはない。
私は早速、父さんに そのことを相談した。
私の話を聞き終えたあと、父さんは 待ってましたと言わんばかりの 表情をした。
お父さん
お父さん
雪見羽 結乃
お父さん
雪見羽 結乃
雪見羽 結乃
私はその 「おみやげ」に期待を抱いた。 一応、魔法が使えるようになるのか
お父さん
父さんが効果音を出しながら 見せてきたのは
雪見羽 結乃
ウサギのぬいぐるみだ。 白い体に、水色のリボンが 片耳に結んである。
雪見羽 結乃
お父さん
お父さん
雪見羽 結乃
雪見羽 結乃
お父さん
お父さん
魔法が使えるかは疑わしいが 父さんは私のためにくれたんだ。
私は父さんの優しさを感じ お礼を言うことにした。
雪見羽 結乃
雪見羽 結乃
お父さん
お父さん
お父さん
雪見羽 結乃
別にぬいぐるみには 罪はないからな。
でも怖いから、寝るときはどこかへ置いておくか。
そう決めた私は、まだ空き部屋な 2階へ、人形を持って行った。
雪見羽 結乃
トン
私はその場に人形を置くと、その部屋から出ていこうとした……が
?
?
そんな声が、部屋中に 響き渡った。