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おい!!No.1221
🍇
お前はいつになったら戦うんだ!!
🍇
お前の力は優秀だ
戦わなければ、発揮しなければ 意味がないだろうッ!!
🍇
……明日も戦わないというならば
捨てるからな
🍇
翌日
薄暗い地下には、足音だけが乾いた音を響かせている
🍇
俺は特に何をするでもなく、ただ訓練室の中央に立っていた
モニター越しに観察する研究員たちは、もはや苛立ちを隠そうとしていない
おい。何をしている
さっさと始めろ
それに俺は首を横に振った
何度実験を重ねても、どれだけ刺激を与えられても
俺は一度も攻撃をしたことがない
俺は、戦闘特化員
戦うために生まれ、戦うために身体が造れている
その身体は常人を遥かに越えた化け物並になっている
…No.1221。お前は状況を 分かっていないようだな
これは命令だ。戦え
🍇
戦え
始めろ
早くやれ
何度同じことを言われても、俺は首を縦には振らなかった
そんな俺を見かねたのか、はたまた痺れを切らしたのか
欠陥品だな
ボソッと、冷たい一言が放たれた
その日の夜。俺は施設の裏門から追い出された
荷物は何も持たされず
行先も告げられず
自由だ
そう言われても、自由の意味すら知らない俺にとっては、ただの放逐だった
🍇
街灯がぼんやりと照らすベンチに力尽きるように横たわる
身体は頑丈なはずなのに、酷く重い
戦っていないのに、どうしてこんなに重く感じるのだろう…
目を閉じかけたその時__
???
驚いたような声が、上から聞こえてきた
🐟🍴
仕事の帰り途中だった
俺は帰路の途中にある公園で思わず足を止めた
???
ボロボロの服。痩せた身体
無表情のまま、少年が横たわっていた
事件かと思ったが、脈はゆっくり上下している
🐟🍴
スマホを握りしめながら、通報するべきか迷う
その時、少年はゆっくりと目を開けた
澄んだ瞳。敵意も怯えもない。ただ空っぽなだけ
???
あまりの掠れた声に俺は思わずしゃがみ込んだ
🐟🍴
🐟🍴
???
俺の言葉に目の前の少年は首を傾げた
まるで、未知の言葉を聞いたみたいに
このまま放っておけない
胸が痛むのと同時に、そう思った
…とはいえ、知らない少年を連れて帰るなど、普通はダメだ
理性と感情がうるさくせめぎ合っている
🐟🍴
そっと差し出した手を少年はじっと見つめる
???
🐟🍴
冗談めかしながら言うと、少年は目を丸くした
そして、恐る恐る手を重ねた