殺人病の俺が愛する君

あぁ、なんでこうなってしまったのだろう そう思うと吐き気がしてくる

あの時、君に惚れなければこんなことには ならなかったのかもしれない

でも

俺には出来なかった

あれは誰でも惚れてしまうよ

あれは俺が6歳の冬だった

今思うとこんな時間に夜道を 歩かなければよかったのかもしれない

こんな夜になるまで遊ばなければよかった

あぁ、怖いよぉ

だ、誰か

助けて！

俺と歳が近い男の子が

歳が離れた成人男性を 一発で気絶してしまった

そう言って遥くんは 拳を上に振り上げた

この時、俺には桜くんが 正義のヒーローのように見えた

笑顔がカッコよくて 照れたら可愛くて

そんな俺の恩人のヒーローに

恋をしてしまった

相手は男の子なのはわかってる

それでも

この恋の気持ちは止まらなかった