こんな事になるんだったら大人しくしとけば良かったかな
紗夜
ダメだなぁ、どっちにしろ壊されて終わりだ
紗夜
………死ぬのかな、これ
もう動く気力なんて無いし、
最後にあったかい暖炉の前でお茶飲んだりしたかった
紗夜
今ここで死ぬとしたら、凍死かなぁ…?
???
!?
紗夜
…天使様がお迎えにでも来た?
???
えっ!?誰!?!?何変な事言って…!
大丈夫ですか!?
紗夜
ありゃ、幻覚じゃなかったか
紗夜
大丈夫か大丈夫じゃないかで言えば大丈夫では無いかなぁ
???
でしょうね!早くこっち来てください!!
紗夜
あはは、こんな泥まみれの汚い人間を誘拐かい?
???
違います!うちのお店来てください!お風呂もあるので!!
紗夜
それはそれは、素敵なお誘いだ
???
早く来てください!そんな濡れて、怪我もしてますよね?早くお風呂入らないと風邪ひいて熱出しますよ!
そう言いながら、琥珀のような色をした目を急かすように揺らす
紗夜
ぁ、あぁ、すぐ行くから待ってくれ
もう少しも力が入らないと思ってたいた手足は、魔法で操られてるように彼女の方へ歩を進める
紗夜
…とりあえず、まだもう少しこの世に居れることを感謝するか