ねえ…
好きって…言ってよ
お願い…
私にはとても仲のいい男子がいます
私は彼を愛し
彼も私のこと好きだと思っていた
だから…告白しようと思った
急な引っ越しで
あと数日で転校
私は彼に手紙を渡した
**駅の改札口で待ってます。 16:20発までに来てください。
そして今
私は彼を待っている
16:19 電話が来た
夏菜
忍佑
忍佑
忍佑
夏菜
夏菜
告白は上手くいくと思っていた
両想いって信じてた
忍佑
忍佑
夏菜
夏菜
あっけなくフラレた私
16:21
そろそろホームに行かないと
忍佑
夏菜
忍佑
何よ。もう会わなくていいじゃない
フラレたんだから
夏菜
夏菜
忍佑
忍佑
フッたくせに
今更優しくしないでよ
好きになるじゃん
忘れられないじゃん
16:23
夏菜
私は電話を切った
彼からLINEが来てたけど
私は無視した
早く新しい土地で
新しい恋をしたかった
ホームではとても寂しかった
あんなに自分勝手に切ったけど
もういいんだ
忍佑、さよなら
あなたの目に私は映らなかった
私はただの友達だった
私はここにいる
あなたのいない世界にいる
違う町で暮らしてる
あなたのことは今日で忘れる
明日からは大学生
転校して来たこの土地の近場の大学
元同じ高校のクラスの子はいない
転校後の高校の子はたくさんいる
遠く離れた町で
夏菜
相変わらずだね、夏菜
夏菜
聞き覚えのある声
とても懐かしい
忍佑
夏菜
一度は壊れた恋心は
綺麗に組み立てられ
再び動き出した