紫呉
階段を降りると皆が集まっていた
凪斗(ナギト)
こんなに集まって
紫呉
あの人に伝えたの?
思い出さないようにしていたのに 思い出してしまった
凪斗(ナギト)
紫呉
電話して置くよ
凪斗(ナギト)
紫呉
来るみたいよ
凪斗(ナギト)
紫呉
聞かされたことだし、
凪斗(ナギト)
紫呉
多分 大丈夫だと思うよ
少しホッとすると由希が こちらを見つめていた
凪斗(ナギト)
由希
不安そうな顔を見せるのは
初めてだから、
少し心配させたのかと思い 由希の頭を撫でた
凪斗(ナギト)
由希
ガタッ
お前 誰だよ!!
玄関から夾の怒鳴り声が聞こえてきて 何か嫌な予感がして玄関に向かった
夾
華清(カセイ)
無い。だから退くんだ
帰ってきて早々 透に攻撃しようとした奴の 言葉は信じられない
夾
どうするつもりだ!!
華清(カセイ)
ないように少しだけ分か
らせるだけだよ。
光が俺達を守るように 俺達の周りを囲み変質者との間に 壁を作った
凪斗(ナギト)
透
凪斗は何時になく焦った顔をしていて 冷や汗を垂らしていた
華清(カセイ)
凪斗(ナギト)
女性を傷つけようとする
のは辞めてください!!
華清(カセイ)
だよ。十二支以外の女と
関わるのは よせと...
華清(カセイ)
信用してはならないと..。
凪斗に見せる その執着や女を毛嫌いする 理由が分かるような気がした
紫呉
華清さん
紫呉
ものではありませんから
傷つけようとするのは
辞めてください
紫呉が説得しようとしても変質者は 納得せず紫呉の頬を叩いた
華清(カセイ)
口出しをするな
紫呉
やはり傷つけようとするのは辞めず凪斗が 俺達を守ってる結界を壊そうとした
凪斗(ナギト)
由希
力に押し負けたのか血を吐いた
変質者も凪斗を大事に思ってる。 だからこそ凪斗の様子を見て治療する ことが最優先と思ったのだろう
華清(カセイ)
結界を解きなさい
凪斗(ナギト)
移動させて...
紫呉
紫呉と透が居なくなるのを確認すると 凪斗は結界を解いた
華清(カセイ)
使っているね、
華清(カセイ)
考えなさい。
凪斗は口を開かず黙って治療を受けていた
華清(カセイ)
凪斗(ナギト)
華清という人は先程とは違く凪斗とは少し 違う大人の余裕というような そんな優しい 笑みを浮かべて家を出ていった
紫呉
後ろを振り向くと息を荒くした紫呉が 私を追いかけていた
華清(カセイ)
紫呉
伝えとくべきでしたね
華清(カセイ)
言えば嘘になるが、
華清(カセイ)
無いからね。もう手は
出さないさ
紫呉は何処かホッとしたような顔をした
華清(カセイ)
紫呉
華清(カセイ)
が...私達 神だけが知る昔の
記憶を見せてあげよう
紫呉の額に指を当てると紫呉は暫く 魂が抜けたようにボーッとしていた
このままでは紫呉は帰って 来れなくなるだろう。
華清(カセイ)
紫呉
紫呉
華清(カセイ)
の真実を知った時 悲しみ
喜び解放されるだろう
紫呉
華清(カセイ)
そうしなければ君達は
信じない
また会おう