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コメント
2件
今回も最高でした! ほんっとうにいじめっ子さぁガチ許せないわ〜 ♡1300押させていただきました!
rara🎼
nmmn注意⚠️ キャラ崩壊注意⚠️ 誤字脱字注意⚠️ 翠様虐められ注意⚠️ 過呼吸・暴力表現注意⚠️
rara🎼
rara🎼
rara🎼
rara🎼
朝の保健室は、どこか柔らかな気配に包まれていた。
前より少し早く来たすちは、ベッドの脇にある小さな棚を開けて、らんが置いた理科のプリントを取り出していた。
らん
背後から聞こえるその声に、すちはほっと肩の力を抜く。
すち
すち
らん
らんは嬉しそうに微笑み、湯気の立つマグカップを手渡してくれた。
中には、あったかいミルクティー。
らん
講義が始まる。
「呼吸とは何か」「細胞がどのように酸素を利用してエネルギーを生み出すのか」といった、高校2年生の生物分野の内容だ。
すちは、らんらんの図解と柔らかな語りにじっと耳を傾けていた。
すち
らんは少し驚いたように目を見開いたが、すぐに頷いた。
らん
らん
数学の時間。
こさめは今日のテーマを告げる。
こさめ
こさめ
すちは最初こそ戸惑ったものの、こさめの説明がだんだんと意味を繋げていく。
こさめ
すち
こさめ
こさめ
こさめは嬉しそうに拍手を送る。
すち
その言葉にこさめは照れたように笑った。
なつの国語では、近代小説の読解に入っていた。
なつ
なつ
すちは唇を噛みながら、本の中の人物に向き合う。
すち
すち
なつは驚いたように一瞬黙り、そして頷いた。
なつ
なつ
すち
なつ
なつ
社会の時間は、いるまの担当。
この日は国際連盟と第二次世界大戦の間の外交史について。
いるま
すち
いるま
いるま
いるま
すち
すち
いるまは笑って、すちの肩を軽く叩いた。
みことの英語の授業は、日記を書く練習。
みこと
みこと
Today I felt proud of myself.
みこと
すち
みことは満足げに頷いた。
みこと
みこと
すち
みこと
みこと
昼下がりの保健室は、ゆったりとした空気が流れていた。
すちは自分のノートを広げ、授業で学んだことをまとめていた。
ただ教えてもらうだけじゃなくて、「知る」ことそのものが楽しい——そんな風に思えるようになっていた。
そんな時、廊下の外から声が聞こえた。
いじめっ子
いじめっ子
いじめっ子
いじめっ子
すち
すち
すち
やばい
すち
やばい
らん
いじめっ子
いじめっ子
すち
いじめっ子
いじめっ子
拳が近づいてきて、頬に当たった。
鈍い音。
口内に広がる、鉄の味。
すち
いじめっ子
いじめっ子
いじめっ子
俺が、あなた達に何をしたんですか?
なんで俺は、殴られなければ行けないんですか?
俺をいじめていた生徒は、毎日のように、俺を呼び出し殴った。
気の済むまで。
いじめっ子
いじめっ子
いじめっ子
すち
すち
らん
らん
すち
らんの、手を握る。
らん
らん
すち
らん
すち
らん
すち
らん
すち
すち
らん
らん
らんがそっと側に座り、ミルクティーを差し出す。
らん
すちは頷き、両手でカップを包んだ。
すち
すち
らん
その夜、すちは英語の日記をもう一度開いて、そっと書き足した。
Today, I took one more step.
そしてその下に、少し拙いけど丁寧な字で日本語の訳も添えた。
今日は、もう一歩、前に進んだ。
第12話・了
rara🎼
rara🎼
𝙉𝙚𝙭𝙩 ︎ ⇝♡130
rara🎼
rara🎼