これは、2歳の娘を連れて、 5歳の息子の保育園のお迎えに行った 帰り道でのことです。
私(母)
息子(5歳)
保育園の先生
私(母)
保育園の先生
私(母)
私(母)
息子(5歳)
私(母)
息子(5歳)
私(母)
保育園の先生
息子(5歳)
保育園の先生
私(母)
息子(5歳)
私(母)
こんな他愛もない会話をしながら お母さんたちは駅へ向かいました。
私(母)
息子(5歳)
この日はとても暑かったので お母さんたちはアイスを 食べて帰ることにしました。
私(母)
息子(5歳)
駅のベンチに息子を座らせ、 アイスクリームを食べさせていたら…
ドンドン
駅の階段を1人の男性が降りてきました。 その男性は顔に刀傷があり、 見るからにもヤクザという 顔をしていました。
私(母)
その男が息子のすぐ横に座り、 息子をジーっと見つめていました。
私(母)
ですが、こんなに酔っぱらって いるんじゃ、何するかわからない。 私は不安で仕方ありませんでした。
私(母)
私は、やっぱり不安でしたが、 何事もなくアイスを食べ続けました。 もう…味なんてわかりませんでした。
ヤクザ
すると、男性が息子の方に手をおき、 何か息子に話しかけていました。 私の不安は頂点に達しましたが、 どうやら区暴ではないようなので 少し様子を見ることにしました。
ヤクザ
話の内容からして、 男は女に振られた様でした。
私(母)
って突っ込みたかったけど、 男を怒らせたら、息子に危害が… と思い、ぐっと堪えました。
男はよっぽど女に惚れていた様で、 その後もグチグチと息子に 話続けていました。
息子(5歳)
息子はというと、幼いから 当然なのですが、男の話をまったく 理解できていないようで、 男の横でただ黙って、 アイスを食べ続けていました。
ヤクザ
すると、男は何を思ったのか、 ズボンのポケットから財布を取り出し…
ヤクザ
と言い、1000札を息子に渡しました。 私は息子に返すように言おうか 迷いましたが、下手に断ったら、 男を逆上させてしまうかもしれない。
すると、次に息子がとった行動に、 私も…男も…遠巻きにその様子を 見ていた人たちも… みな驚かされてしまいました。。。
息子(5歳)
すると息子は、ベンチのすぐ後ろに 建っているお花屋さんへ走っていくと…
息子(5歳)
と、1000札を店員に渡しました。 男は大声で話していたし、 至近距離でしたから、 花屋の店員さんも、 その様子を察知していたのでしょう。
店員さん
息子(5歳)
さっと黄色い花を息子に渡しました。 息子はそれを受けとると、 再び男の元へ戻ると、
息子(5歳)
私(母)
と、黄色い綺麗な花を 男に渡しました。 男は何が起きたかわからない様子で、 しばらくぼーっとしていましたが、 無言で花を受けとると、 コンクリートの地面に膝を崩し、 泣き出してしまいました。
私(母)
そこで私は息子と娘を抱えるようにして その場から立ち去りました。 花束を抱きしめながら号泣する 男の声は背中越しにいつまでも 聞こえてきました。
息子(18歳)
それから時が経ち、 息子は今でも困っている人がいると 自ら手を差し伸べるような 優しい人間に成長しました。
きっと、そんな息子を見て、 親の育て方が良いと思って下さる方も いることでしょう。 しかし、その優しさは、 天が息子に授けたものだと 思えてならないのです。
コメント
1件
最高