そらびびさん。シスコンです

目を覚ますと、すでに星羅は準備万端で、バッグを持って玄関に向かってる

あれだけ早く起きて、俺が寝坊してる間に準備してるなんて、ほんとすごいな

星羅は俺を振り返りもせず、冷たく言ってきた

いつものことだけど、なんだか無視されると少し寂しくなる

急いで立ち上がり、星羅の後ろからぎゅっと背中に抱きつく

絶対に今日は一緒に行きたかったんだ

星羅は嫌がって体をよじった

でも、こんなの気にしない

妹が嫌がるのも、なんだか愛おしくて仕方ないんだ

でも、星羅はまた腕を振りほどいて

「ほんと、うるさい」

って言うんだろうな

手を離すと、星羅は一瞬驚いた顔をして、俺に少しだけ目を向けた

でも、すぐにまた顔を背けて歩き出そうとする

星羅はちょっとだけ立ち止まって振り返る

心の中で叫ぶ

絶対に今日は一緒に行きたかったんだ

妹がどう言おうと、俺は諦めない

でも、星羅はほんの少しだけ、顔を赤らめたような気がした

気のせいかな、でもそんなところも可愛くて、また心がドキッとする

星羅が少しでも頼ってくれるのが嬉しくて、ついニヤけてしまう自分がいる

どんなにツンデレでも、やっぱり妹のことが大切だし

これからもずっと守り続けるつもりだ

これからもずっと、俺の妹だってこと、絶対忘れさせないからな