スパークルホウプ

ガラガラ

クラスにまだ一度も来たことがない不登校児，黒崎君。だれもその子の顔を見たことがない。

え，私嫌われてるのかな。無視されたんですけど。

緑弥さんは休み時間に女の子たちから囲まれ，話しかけられたがすべてスルー。ずっとなにかの本を読んでいた。

緑弥さん，私と相性よくないかも。

緑弥さんは本をしまってどこかに行ってしまった。

バアアアン

✨✨✨

何か，違う。いつもと違う。

一つ一つの攻撃がやけに痛い。

あちこちにおかっぱ頭の女の子の映像が流れていた。

私の目の前には黒い♡が入った檻が一つ。

流れている映像といい，かなり古いものだ。その中には痛々しいものや，楽しそうに家族と話しているものもあった。

声かけをしていくうちに，檻は消滅していく。

そのまま，ディープは去ってしまった。これぞまさしく悪役。やっぱかっこいい。

屋上のドアが開いていた。

屋上には緑弥さんがいた。

はぁ！？彼女にしたくないって何なのよ！で，今どこんの！？

あれ，私，緑弥さんに葵ちゃんの事言ったっけな。

ま，いいや。